大相撲秋場所

 8場所を休場した稀勢の里が薄氷を踏むような勝利で白星を三つ並べた。なんとか日本人横綱には踏ん張ってほしいものだ。今場所に大関とりをかける御嶽海も、内容が伴わないけれど3連勝をした。がんばってね。大関栃ノ心に土がついたものの、横綱と二大関は安泰で、序盤の滑り出しとしてはまあまあかな。
 それにしても昨日の勝負審判はひどかった。とくに審判長の錦戸親方はちょっとまずいんじゃないかと思わせるくらいのレベルだった。
《「同じ部屋なので…」錦戸審判長、勝者の言い間違い連発》
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180912-00000002-asahi-spo
《まずは正代―遠藤戦。正代が攻め込み、土俵際もつれた取組だったが、錦戸審判長は協議終了後のアナウンスで正代を同じ時津風部屋豊山と混同。「行司軍配は豊山の押しを有利と見て挙げましたが、(中略)、軍配通り豊山の勝ちと致します」と説明。直後に「正代です」と訂正した。》
 正代と豊山、もちろん相撲に興味のない方にとっては、どちらも単なるデブで見分けがつかないだろう。しかし、相撲を少しでも見たことにある方なら、今、登り調子のこの2人を間違えたりはしない。それが大相撲の親方、審判長をつとめる幹部が間違えるとは……。ところが錦戸親方それだけではなかった。
《さらに続く御嶽海―玉鷲戦でも軍配は御嶽海に挙がったが、「軍配は玉鷲の寄りを有利と見て挙げましたが……」と、行司が指し示した勝者を間違えてアナウンスした。》
 大丈夫かいな。

 しかし、審判への不信はさらに重なった。昨日、際どい相撲が三番あった。その一つは「正代―遠藤」戦で両力士がもつれて土俵下へ落ちた。ワシャの長年の観戦の経験から言うと、あれは絶対に取り直しの一番だった。遠藤が土俵を割るのと、正代が落ちるのがほぼ同時、これを正代の勝ちにしてしまった。
 さらに次の一番の「御嶽海―玉鷲」戦で、これはどう見ても玉鷲のほうが先に落ちているにも関わらず、取り直しになってしまう。前の一番が正代勝利なら、今の一番も御嶽海の勝ちでしょ。でも、取り直しで御嶽海が勝ったからいいようなものの、負けてたら責任問題だぞ。
稀勢の里豊山」戦でも物言いがついた。行事軍配は稀勢の里にあがり、テレビ桟敷ではどう見ても稀勢の里がつきおとして勝っている。これほど明確な勝利もあるまいと思っていたが、物言いである。結果、軍配どおりということになったが、審判の皆さん、一番近いところで見ているんでしょ。それも高給をもらってさ。頼むから真剣に土俵上を見ていてくだされ。そして勝敗を決するときの基準は明確に。取組ごとに変えてはいけない。むろん、名前を間違えてもいけない。