屁みたいなさざ波

 高橋内閣官房参与が辞任した。

《緊急事態「屁みたい」投稿に飲食店激怒「どれだけ失礼か」… 物議の高橋内閣参与が電撃辞職 首相陳謝》

https://news.yahoo.co.jp/articles/41fa71cc755572dbf8a9f183401163b939561fc5

 このニュースを読んでいただければ理解できると思うが、飲食店の関係者の怒りはまったく的外れである。

《飲食店だけでなく、今回コロナで生活を失った我々国民にどれだけ失礼な発言かと思います。この1年何も変わってないわけですよね。去年以上にやはり売り上げも下がってますし、影響力のある方です。そのように言われてしまいますと、非常に腹立たしい思いです》

 高橋氏は世界全体を俯瞰して、それもグラフを提示して「大きな波」になっているインドやアメリカに比べて「さざ波」と表現している。さらに支那のやっている都市封鎖や、諸外国のやっている戒厳令に比べれば「屁のような」と政府に対して最大限の嫌味を込めてそう言っている。苦境に立たされている飲食店業界に対して1mmも揶揄なんかしていない。それがどうして高橋氏の文章から読み取れないか。

 このケースは池江璃花子さんへの誹謗中傷と同根のもので、相手の真意を読み解かずに、しっかりとした話も聞かずに、表層の部分だけ、あるいはマスコミが切り取ったところだけをことさらクローズアップして、怒る、抗議する、断罪する。

 野党は、まさに鬼の首を取ったかのようにはしゃいでいるが、これが言論封殺でなくて何なんだと言いたい。

 事実を事実として言うことに、デュープスたちが反応して、「さざ波」程度の問題を「大波」にしていく。これからの日本経済に再興に高橋氏のアドバイスがどれほど貴重なものかが、理解できないサヨク、デュープスが国家を壊していく図式が見える。

 おそらく高橋先生のことだから、官邸側から「疑義」が呈されれば「じゃぁ僕は辞めますわ」ってな軽い返答だったろう。根底には「バカを相手にしていられるか」という気持ちが大きいのだと思う。

 目を覚ませよ、デュープス。