道化師のギャロップ

 昨日の「プレバト」である。参戦2回目での特待生昇格という異例の昇格をした現役東大生の鈴木光の俳句が秀逸だった。

「道化師のギャロップのごと牧開(まきびらき)」

 まずこの句を聞いて、アホなワシャは「道化師のギャロップ」が解らなかった。ただ「道化師」も「ギャロップ」も知っているので、「道化師が馬のように走っているんだな」とイメージした。そして「のごと」とくるから、「道化師が馬のように走っている……ように」ということだなと理解した。最後に「牧開」とくるから「春になって牧場に馬が放たれた」わけで「道化師が馬のように走っているように牧場に馬が放たれた?」とわけがわからなくなってしまった。

 しかし、解説を聞けば「道化師のギャロップ」というのは、運動会の徒競走で定番のように流されてるカバレフスキー組曲のひとつ。

https://www.youtube.com/watch?v=BIkcSZFInaY

 もちろん曲は知っているが、タイトルまでは知らなかった。これをイメージできれば、厩舎から牧場にドッと飛び出してくる馬たちのイメージが音楽とともに再生されるという仕掛けだった。

 

 東大生の鈴木さん、なかなかやりおるわい。この若い特待生がどこまで伸びるのか、これは楽しみだ。