頭が高い

 久ぶりだったなぁ(笑)。「水戸黄門」を見ていた頃は、「頭が高い、控えおろう」と、毎週毎週、助さん角さんが言っているのを聞いていたものだ。

それをある地元の関係者から言われた。「お前は、頭が高い」と。他にも「上から目線なんだ」とも。

 ううむ、そんな意識はないんだけれど、凸凹商事で課長・部長を10年もやっていたからそうなってしまうのかなぁ。ワシャのことを知っている人は、ワシャがけっこう謙虚だということを理解してくれている。自分の身内以外には、年下の人に対しても「さん」づけに「敬語」は当たり前で、女性を名前で「〇〇ちゃん」とか呼んだりすることもない。

 例えば、前の部署で部下に女性職員がそれこそ80人とかいたんだけど、長い人で4年くらい一緒に働いていたけれど、苗字を「さん」づけできっちりと呼んでいた。ワシャの前任は、自分の席の前を職員が通過することを許さなかった。誤って通ろうものなら激しく怒ったと聞いている。でもね、ワシャはそんなことにはまったくこだわらない。ワシャの前を行くのが近道なら女子職員からは「書庫に行くのが近くなった」と好評を得たものだ。その部署を離れる時も、多くの職員から暖かいメッセージをもらったものである。

 ワシャは、上司には嫌われたが、部下からはどちらかというと慕われていたと思ったのだが、気のせいだったのかなぁ……。

 頭は低く、目線はフラットで、というのがワシャの鉄板の流儀だと思っている。初対面の人に対しての腰の低さには自信がある。そこから縁を重ねて、親しくなれば、少しはフランクな話し方になることはあるが、それでも馴れ馴れしい、厚かましい、というような態度には絶対にならない……つもりだったが、人の口に戸は建てられぬ。ここはしばらく隠忍自重するべいか。