また、朝日新聞(笑)

 今朝の社会面。
沖縄戦の延長 基地がある》
 ネット上では記事を見つけられなかった。まぁ内容はそのまんまですね。沖縄戦の延長に米軍の普天間飛行場があるというのだ。それは一理ある。歴史というものは連続しているもので、73年前の沖縄戦は必ず現在につながっているのだから。でもね、沖縄戦があったから普天間に米兵が駐留しているというのはもちろん違う。支那中国という巨大な軍事国家と、いつ暴発するかしれない未熟国家の北朝鮮が、今、そこにある危機なのである。これに備えているのが普天間飛行場と考えるのが普通だと思うんだが。
 今日も朝日は琉球日報になっている。社会面にも上記の記事に加え、演劇がかった中学3年生女子の朗読、安倍首相と翁長知事が言葉を交わさなかったこと、名古屋で行われた沖縄版画展の記事がずらずらと並ぶ。1面トップも《100回目の夏 沖縄で始球式》で、その横が《不戦誓う沖縄 痛み今も》。そして4面が笑える。さすが朝日(笑)。安倍首相と翁長知事のあいさつが記してあるのだが、翁長知事のほうは全文が掲載されているにも関わらず、安倍首相の挨拶は要旨だけが載っている。逆じゃないの?朝日新聞を読んでいるのは、「沖縄反戦好き」な人々が多かろうが、やはり本土の購読者が多数を占めている。ここは一国の首相が沖縄で何を言ったかを正確に伝えるべきで、知事がどれほどのことを言っても、沖縄県民以外の他県人にはさほどの影響はでない。ここは全国紙なのだから、そこばかりに偏るのではなくて、きちんと報道をしようよ。翁長知事の反日プロパガンダばかりを記事にしていては、良識派の購読者が逃げていくよ。

《日曜に想う》というコラムが訳が分からない、というかおもしろい。
 まず冒頭に「朝鮮戦争の締結がある」と脳天気に喜ぶ。それに続いて、そういった世界の変遷に「遅れをとるな。こう言った問題は政党間の利害や勝ち負けを超えた国家的課題である」と言う。たまには朝日の論説委員もいいことを言うじゃないか。要するに「モリカケ」などを延々とやっている場合かということなんだけど、そればっかりで騒いできたお前たちが言うか。この論説委員、天に向かって唾を吐いたら、糞が落ちてきたようなものですな。本人は気づいていないけれど(哀)。
 その後、筆は67年前へとタイムスリップしていく。朝鮮戦争勃発の翌年秋の「吉田・芦田国会論争」をネタにする。編集委員はニンマリしただろうね。「米朝首脳会談」で「朝鮮戦争」と取りあえず脈絡はある。その後、サンフランシスコ講和条約黒澤明の「羅生門」がベネチア映画祭のグランプリ受賞、力道山のデビューも入れ込んだ。このあたりは詳しい昭和の年表でも見ればみんな拾ってこられる。本人にすれば、「講和条約」、時事ネタの「万引き家族」、力道山朝鮮人あたりで、複雑な織り込みができたと満足しておられるようだが、この程度の構成は誰にでも思いつく。
 その後は、山ほどある資料から「国会論争」の内容を写すだけだ。編集委員、吉田首相と芦田議員の論戦を高く評価しながら、こう結論づける。
《国会に良き論客がいて、新聞に良き論評が出る。いや、良き論評が良き論客を登場させることがあるかもしれない。》
 まったく「良き論評」を書いていない朝日の編集委員が言うのは、自爆テロなのだろうか。天に唾を吐いたら、北朝鮮のミサイルが降ってくるぞ。
 ぜひ、「日曜に想う」を書いている編集委員様におかれましては、良き論評を出していただき、良き論客を育てていただきたい。
 
 それでね、このポテチンコラムの締めが、《芦田がそのとき属していたのは……》と前置きをしつつ、《その名は国民民主党という。》と高らかに言い放ってオチをつけた。おそらく、最近できた「国民民主党」と同じ政党名がかつてあったことを知ったんでしょうな。これが言いたいがために、日曜の朝に1600字もまくらを噺したわけやね。
 読み終わって、ワシャの感想は「で?」でしかなかった。