土芥寇讎記

 昨日、一昨日と楽しい宴が続いた。気心の知れたメンバーと飲んでいたので穏やかに寛げた。宴が楽しい要因は、その前の時間にもある。昨日が歴史講座で、一昨日がクラシックのコンサートだった。どちらも仕事を終えてから駆けつけて、歴史と音楽を堪能した。二つとも内容が濃いので、朝の短い時間にまとめるのは難しい。だから週末に時間をとって記録しておこうと思っている。

 昨日の歴史講座の中で気になったところが一か所あった。先生は江戸の文献の『土芥寇讎記』のことに何度も触れた。(どがいこうしゅうき)と言われるのだが、(どかいこうしゅうき)と濁らないのが正しい。講座参加者の中にこの日記に立ち寄ってくれるメンバーもいたので訂正しておく。先生は大名評判記の『土芥寇讎記』のことをあまり信用していないようだったが、例えば72番目に出てくる大名の浅野長矩忠臣蔵のアホボンね)などの記述はかなり正確と思われる。
《長矩、智有て利発なり。家民の仕置きもよろしき故に、士も百姓も豊かなり。女色を好むので、諂い者が主君のごきげんを取ろうと色能き婦人を探し求めて献上をする。それで立身出世をする。主君は昼夜閨門にあって戯れており、政道は幼少の時より成長の今に至るまで家老(大石内蔵助)に任せている。》
 結構、的を射ている。隠密たちのバイアスがかかっているのせよ、そのことを差し引きしながら読みこんでいけば『土芥寇讎記』はとても面白い文献だと思っている。

《退位時期、年内に決定…改元は19年1月か4月》
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170919-00050117-yom-pol
 とても興味のあるニュースだったので、元号について書こうと思ったけれど、書き出すと時間が無くなる。これは明日に取っておこうっと。