昨日の予告どおりこのニュースについて。
《退位時期、年内に決定…改元は19年1月か4月》
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170919-00050117-yom-pol
改元は1月のほうがいいであろう。宮中祭祀とか陛下のご負担が増えるのは懸念材料ではあるが、歳が改まって、元号も新たになる。それが判りやすくていいのではないだろうか。
さて、その元号である。今では日本にだけ残る文化と言っていい。数字の羅列だけでなく、元号を使用することで歴史に奥行きが生じる。これがまたいい。
「645年の改新」より「大化の改新」
「701年に制定した律令」より「大宝律令」
「935年に始まり940年に終結した乱」より「承平天慶の乱」
「1615年の戦国時代の終焉」より「元和偃武」
でしょ。
「788年寺」より「延暦寺」
「1625年寺」より「寛永寺」
「1868年大学」より「慶応大学」
「1868年から1912年神宮」より「明治神宮」
のほうがいいですよね。元号には味があるのである。
でもね、元号に真っ向から反対する集団もある。日本共産党やキリスト教原理主義者は西暦だけでいいと発言している。文化、伝統を破壊する者たちは、勝手に言ってろ。バーミヤン大仏を爆破した連中や、廃仏毀釈で歴史的な仏像を破壊したバカどもと同じことを言っているということに気がついていないのが悲しい。
まぁいいや。元号の話である。2019年に元号が変わる。明治、大正、昭和、平成の次は何になるのか、気になるところですな。イニシャルがM、T、S、Hから始まる元号は使えない。「M33年」とか「S40年」などと略すことがあるでしょ。利便の面からいって直近四元号の重なるものは採用されないと思う。
そうするとA、I、U、E、O、K、G、Z、D、N、B、Y、R、Wから選ばれる。該当する第1字を並べると、安、永、延、応、嘉、元、寛、観、久、享、慶、建、乾、弘、康、興、治、承、貞、神、大、仁、文、養、暦、霊、和である。
第2字は、安、雲、永、延、応、化、嘉、観、寛、喜、亀、吉、久、享、慶、元、護、亨、衡、国、治、寿、授、承、祥、正、政、祚、泰、雉、中、長、鳥、貞、禎、同、銅、徳、仁、福、文、平、保、宝、万、武、明、養、暦、老、禄、和。
これらから最近使われた慶、応、明、治、大、正、昭、和、平、成を除く。それに大乱が起きたような元号に使われた字は忌避されるだろうから、候補はあるようでない。でも「平成」の「平」は「平治」の「平」で平治の乱ってのがあったじゃないか……といわれるかもしれないが、平治の乱といったって国内的な内乱程度の話で、そんなものは「平」でもない……屁でもない。
要は、天変地異や国が揺らぐほどの混乱の年号は対国民感情からいって避けてくるだろうということ。そうすると貞観地震、応仁の乱、天明の大飢饉、宝暦の大噴火などですかな。国難と言えば文永の役、弘安の役、いわゆる元寇があるが、これは鎌倉武士が水際でモンゴル兵、高麗兵を追い返したので、どちらかと言えば慶字に属する。
武ばった漢字も国民が平和ボケした現在においては受け入れられないだろう。もろに「武」なんてダメ。「護」も護衛艦に通じるから避けられるのでは(笑)。「国」も「政」も好まれまい。動物も難しいなぁ。「亀」「雉」「鳥」。動物ではないけれど「霊」「雲」「白」「老」「銅」「乾」も使いにくい。「寿」「喜」「福」「宝」「吉」はめでたすぎる。「中」「化」「万」も安っぽいし。「神」は逆に取っつきにくいだろう。「祚」「衡」「授」「禄」「暦」は馴染みのない漢字である。
「享」「亨」「弘」「久」「泰」「康」は人の名前のようで現代の元号に相応しいとは思えない。 濁 音も無骨なイメージになるので清音が求められる。「元」(がん)(げん)、「同」(どう)もどうかなぁ。
そう考えてくると第1字は安、永、延、建、興、承、仁、文、第2字は安、永、延、承、祥、長、徳、仁、文、保しか残らない。これらの組み合わせから新元号が出てくる可能性は高い。でも「平成」の「成」は253の元号で初出となっている。奇抜なことを考える学者が選定に関わっていればまったく予想ができない。
従来使われてきた中からの選定であれば、ワシャの地元に因んで「安祥」(あんしょう)「安承」(あんじょう)なんてのもありだね。アンフォーレという施設ができたので「あんふぉ」という音を使って「安保」(あんほう)という元号はどうだろう。でもヒダリさんたちの嫌いな「安保」(あんぽ)と同じ字なので予選で不採択ですな(笑)。