プロ市民との永き戦い

《海保、説明に矛盾 馬乗り写真「女性かわした」》
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150123-00010000-ryu-oki
辺野古警備「馬乗り」、「最低限許される」と11管次長》
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-237778-storytopic-1.html
 ニュースの概要はこうだ。
 辺野古の工事を妨害していた北海道の映画監督(?)が撮影中に、海上保安庁の隊員に馬乗りされたらしい。そのことを抗議するために国会議員のお歴々が11管区本部を訪問したんだとさ。
 う〜ん、左翼議員の皆様はお暇なことである。そして思ったのは、まだこんな妨害を県外プロ市民辺野古でやっていたんだ……ということ。呆れるなぁ。
 この下の記事をご覧くだされ。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-230221-storytopic-271.html
《海保、制限水域外で抗議の市民を強制排除 辺野古沖》
 これ、去年の8月の記事ですぜ。厭きないというか、懲りないというか、ある意味でその執念に拍手を送りたくなるわい(やっぱならないわい)。どちらのニュースも琉球新報なので、かなり割り引いて読んでくださいね。
 それにしても、海上保安庁の皆さんは、サンゴ泥棒や島泥棒の対応で忙しいのに、身中の虫の対応までやらなければならないとは、そのご苦労お察し申し上げる。
 話を昨日のニュースにもどす。
 一番上のURLに4枚の写真が掲載されているが、これを見ると、北海道から来た女性が海保隊員の左手に噛みついているように見える。逆だったら琉球新報は絶対に「海保隊員、女性の手を噛む」という見出しを書くだろう。
 それにこの隊員の格好は「馬乗り」ではない。「馬乗り」ならば両足で女性の上に乗って、はじめて「馬乗り」と言える。この状態は「左足を女性の左肩にかけている」と書かなければ正確ではない。しかし、それでは読者を煽れないから「馬乗り」という言葉に変換したのである。
 連続写真について《琉球新報の写真部員が撮影した写真を検証すると、海上保安官は船体後方から現れ、背後から影山さんのカメラを執拗(しつよう)に奪おうと左手を伸ばし、さらに左足を肩から乗せている。通り抜けようとする行動は確認できず、11管の説明は矛盾している。》と、琉球新報は報じている。そうかなぁ、写真は嘘をつくからね。それに偶然に撮影された写真ではなくて、やらせじゃないの?女性は映画監督ではなくて、映画俳優だったりして(笑)。
《背後から影山さんのカメラを執拗(しつよう)に奪おうと左手を伸ばし……》というが、海保隊員の顔の向きに注目していただきたい。人からモノを奪おうとする場合、そのモノを確実に見ますよね。それに焦点を合わせてつかみにかかるものではないだろうか。だが、女性に左足をかけている隊員の顔は右側を向いている。女性の苦悶に満ちたくさい演技に比べ、隊員の右側に立つひげのプロ市民の表情は穏やかだ。目の前で仲間が海保隊員に襲われているような危機的状況を感じさせるものではない。
 このような解釈だって可能である。もちろん琉球新報のような解釈もできる。ことほどさように写真だけで状況を探るのには限界がある。社会の公器である新聞社(笑)はそのことに自覚的でなければならない、が、琉球新報にそういうことを求めるのは無理だろうなぁ。