今朝の新聞から

 今朝の朝日新聞の2面に、政府税制調査会にのぞむ安住財務大臣、川端総務大臣、古川国家戦略大臣の3ショットが載っている。
 こうして見ると、安住さん、人相がはっきり変わってしまった。顔つきに余裕がないというか、無表情になってしまったというか。インタビューのときも目が泳いでいるし、かなり財務官僚どもに矯められたのだろう。こういった顔つきになると官僚どもの言いなりロボットだ。官僚どもにしてみれば担ぐ神輿は軽いほうがいいに決まっている。ある意味、哀れだ。

 民主党幹事長の輿石東さん、すでに周囲の政治家は大きく若返ってしまった。野田総理を始め50代、40代の閣僚も多い。自民党の幹事長は石原伸晃さんも若い。その中に加齢臭が漂ってきそうな相貌の輿石さんが混じると、これが際立ってジジイに見えてしまう。御年75歳だから仕方がないのだが、これが若い政党の民主党というイメージをぶち壊している。党内バランスを考えた人事なのかもしれないが、この時期にこんなロートルを引っ張り出してこなければならないところに野田総理の辛さがあるのだろう。

 おっと、こんな記事もある。
ホッキョクグマ「温室ガス削減を」》
 えええ、まだこんなことを言っているバカがいるのか。え!名古屋にある「日本環境法律家連盟」の弁護士お歴々が電力会社11社を相手取って、総務省公害等調整委員会に調停を申し込んだんだとさ。
 司法試験の勉強で脳味噌が溶けてしまった弁護士先生は言う。
「温暖化で北極の氷が解ければ狩場が減り、ホッキョクグマの生きる権利が侵害される」と、ホッキョクグマを申請人にしているのだそうな。お暇なことですな。
 そもそも、ホッキョクグマは人間が地球上に蔓延るずっと以前から生きている。もちろんその長い歴史の中で、寒冷化も温暖化も何度も何度も経験し、種として生き延びてきているのだ。それが、たまたま今回の温暖化では生存の危機に瀕するって、そんなわけないじゃん。
 生物はもっと強かで柔軟だ。少しばかり暑くなろうが、寒くなろうが適応して生き抜いていく。現在、ホッキョクグマの個体数が減っている最大の要因は、温暖化ではなく、人類の爆発的な増殖にある。人間が彼らの生息域まで侵入し開発をするから、ホッキョクグマの生きる場所が失われているのだ。

 そして、この「日本環境法律家連盟」の胡散臭さはまだある。再度、二酸化炭素を悪者に仕立て上げることで、原子力発電の再開を後方支援しているような気がしてならない。電力会社を敵に回しているようで、実は電力会社の意向に沿って動いているように見えるのはワシャだけかいな。
 温暖化論議で「ホッキョクグマ」を持ち出してくる輩には眉に唾をつけてから付き合うようにしたい。