天気晴朗なれども波高し その3

(上から続く)
 でね、早速、霞が関の反撃が始まっている。反撃といったって宮刑を受けた宦官のやるようないじいじした詰まらない反撃なんですがね。
 長妻新大臣が厚生労働省に初登庁したときの映像が流れていたが、深々と頭を下げた大臣に対して、患部官僚、もとい幹部官僚どもは拍手もしない。お辞儀も会釈程度のおざなりなものだった。こいつら東京大学を出て、しかも国家公務員の上級試験を通ってきたエリートではないか。それなのに一般人としての挨拶すらできないとは……これでは国も滅びるわなぁ。頭はいいのかも知れないが、こういった人間だけにはなってはいけない。いくら憎たらしい大臣かもしれないが、長妻大臣の背後には国民がいるんだという想像力がこいつら学歴バカには創造すらできないのだろう。
 そして翌日の初閣議のことである。長妻大臣はこの閣議に遅刻をした。そのニュースを聞いて「はは〜ん、宦官どもめやりおったな」と思ったのだった。これについては割りと自信をもって言えるけど、この長妻さんの遅刻は官僚ども仕業と言っていいだろう。長妻さん、公用車に乗っていたんじゃないの?そうだとすると公用車の運転手は霞が関や永田町の地理などばっちりと頭に入っていて、何曜日にどの道路がどのくらい混雑するなんてことは周知のことなのだ。やつらが運転していて時間を違えるわけがない。案外、運転手、上司から「恥をかかせてやれ」くらいのことは言われていたのかもよ。
 でも、こんなチンケな嫌がらせに負けてはいけない。こんなことは優秀な秘書官を抜擢すれば解消する。なにしろ孤軍奮闘はいけない。副大臣に大臣級の細川と長浜を揃えている。この二人を駆使して挨拶もできないようなバカどもを一掃してくれ〜!
 天気晴朗なれども波高し。老朽したロシア海軍は、若き日本連合艦隊によって撃滅されている。艦長を誰にするのか、すったもんだしている老朽艦隊は対馬海峡に射し掛かっている。さあて、どうする。