無防備都市宣言という愚挙 その2

(上から続く)
 そこで表題の「無防備都市宣言」ということになるわけだが、現在のところ、全国で10余りの自治体がこの宣言を採択している。東海地方では鈴鹿市が唯一この宣言を採択している。
 でもね、前述のとおり非武装国は高邁な理念があって、軍隊を持たないんじゃなくて、持つ必要がなかったり、持っても無駄だったり、そもそも持つ力がなかったりするところで、それ以外の国で非武装国など存在しないのである。
 それを平和ボケしたお目出度い人たちが「非武装中立」「無防備都市」などというたわごとを言い始める。
 ルクセンブルグは「非武装中立」を宣言していても、欧州大戦のときにあっさりと独仏戦の戦場にされてしまった。お題目を柱に貼っておいても、現実の世界では何の役にもたたないということなのである。
 スイスを見よ。ルクセンブルグとは一味違う。永世中立を標榜しているところは類似しているが、非武装ではない。むしろ重武装政策をとっている。だから、ナチスドイツも狙うには狙っていたが、ついに手を出すことができなかった。
 平和とはスイスのようにたゆまぬ努力をして初めて手に入るものなのである。

蛇足になるが、武器輸出3原則が緩和されることについて、国売りオバサンの福島瑞穂ツイッターでとんでもないことを言い散らかしている。
《日本製の武器が世界に輸出され、人々や子どもを傷つけたりはしないというのが、戦後の日本の貴重な財産。武器輸出3原則を見直して、武器輸出をしようとするなんて、大問題》
 おいおい、ホントにこのオバサンの利敵行為には腹が立つ。なんにも知らないのに、もっともらしい出鱈目を垂れ流すんじゃない。
この武器輸出3原則の緩和で輸出されるのは、イランが北朝鮮と一緒になって、あるいは中国の誘導があって核弾道ミサイルの開発をしているでしょ。その弾道ミサイルの射程距離内にヨーロッパが入ってしまう。これを撃ち落とす迎撃ミサイルを輸出するための緩和なんですぞ。敵のミサイルを撃ち落とすミサイルで、「人々や子ども」(変な言い方だな)を救うことがあっても傷つける種類の兵器ではない。アホか。

福島瑞穂を初めとして、この人のお仲間が言うことは嘘、曲解、捏造が多いので気を付けて聴かなければならない。だから日々リテラシーを磨くのだった。