確信犯

 今朝の朝日新聞の社会面に小さくこんな記事が載っている。ネットで出ていないか探したけれど、見当たらないので全文を写す。
《根拠のない文献引用は「確信犯」IPCC問題、英紙報道》
 ここまでが見出し、以下が本文。
《【ワシントン=勝田敏彦】国連の気性変動に関する政府間パネル(IPCC)の第4次評価報告書に、科学的立証がないのに「ヒマラヤの氷河が2035年までに消失する可能性が非常に高い」という誤まった記述が含まれていた問題で、統括責任執筆者が英紙に「この部分を強調できれば政策決定者に衝撃を与え、しっかりした対応を取るよう働きかけることになると考えた」と述べていることがわかった。24日付英紙デーリー・メール電子版が報じた。取材に対し、参考文献にした報告書が、科学的に検証されていない「あいまい(grey)な文献」知って話した。》

 アル・ゴア不都合な真実』(ランダムハウス)は全編ウソだらけだ。ワシャはなぜかそんなウソ本を2冊も持っているが(泣)、その中の記載を見てほしい。
チベット平原にあるヒマラヤ氷河は、温暖化の影響を最も受けている氷河の1つです。(中略)世界が思い切って、そしてできるだけ速く行動しないかぎり、この氷河は姿を消してしまうでしょう。今後50年のうちに、26億人もの人々が、深刻な飲み水不足に直面することになってしまうかもしれません。》
 IPCCの悪質な作為で「2350年」が「2035年」に書き換えられた。それを根拠にアル・ゴアは「26億人が渇する」と脅している。冒頭の記事からそれがウソだということが証明されたわけだ。
 もう一つ、このアル・ゴアの文章には解らない部分がある。そもそもヒマラヤ氷河を水源としている人口が26億人と言っているが本当にそれだけの人口がヒマラヤ氷河で養えるのか。
 確かに黄河揚子江メコン川ガンジス川という大河の源流はヒマラヤにある。そういった意味から言えば26億人ということなのかもしれない。でもね、厳密に言えば、源流から海に至る間に本流に無数の支流が流れこんで河川が形成されている以上、ヒマラヤ氷河だけで26億人の水をまかなっているような表現はいかにも作為的だと言わざるをえない。
 アル・ゴア自体は単なる原子力発電推進派の宣伝マンでしかないから科学的知見など持ち合わせてはいないだろう。そうすると、やはり確信犯はパチャウリ以下のIPCC首脳部ということになる。
 日本国は、くれぐれもこいつらの口車にのせられて大切な国財を他国に掠め取られてはならない。