あたたかく見守ろう その2

 昔、クラスにいませんでしたか?
 自分のことを「不思議ちゃん」だと思っている異様にテンションの高い娘、目立ちたがりで、どうしても学級委員になりたかったんだけど、担任が「公募で選ぼう」と言ったから、さあ大変、そこいら中で喚き散らし大騒ぎをして、ついに担任に頭を下げさせた谷岡くにこ(以下「谷子」と略す)が。

 この人、けっして庶民ではない。大阪や名古屋で、大学、短大、高校、幼稚園などを幾つも束ねている華麗なる一族のお姫さまで、何不自由なく乳母日傘で発育なさってきた。こんなのに「いっしょに変えよ」とか言われても、元々立っている基盤が違うんだから「う〜ん?」と考えざるをえないわなぁ。先代の学園総長(谷子の父)の退職金が13億円というとてつもない額だそうだ。こんな華麗な金額は庶民じゃ考えられないよね。はてさて世間知らずのお嬢様に何ができることやら。
 愛知県の参議院議員の先輩には新間正次とか末広まき子というとても目立った方々がおられた。愛知県の参議院議員はモノが悪いというのが定説なので、あまり期待はしないでおこうっと。

 さて、目立ちたがりの谷子の選挙活動は異様だった。支援者がおそろいで着ているTシャツもオレンジとブルーで染め間違ったようなおそろしいシロモノだし、パビリオンと呼ばれている後援会事務所の中には手作りの「希望の樹」があって、そこに願いを書いた葉っぱを吊るすんだそうです。愛知博の安物の市民活動を思い出してしまいましたぞ。
 選挙の時、来名した民主党の小沢代表を紹介するのに「ひこ星様」と呼びかけのには腰が抜けた。ということは、あんたは「織姫様」かいっ!

 姫と言えば、岡山選挙区の姫井由美子は現職の大物片山虎之助を5万票の大差で破っている。今回の選挙では、この姫井さんをはじめとして「女性・新人・民主」の三拍子揃った候補者が9人いた。安倍総理の牙城山口に挑戦し落選した戸倉さんを除き、全員が当選を果たし、うち7人はすべてトップ当選だった。そりゃそうでしょ。ビュンビュンと追い風が吹いたんですから。
 でもね、谷子お嬢様はトップをとれなかった。当初の下馬評では、現職3人を押さえこんでトップ当選間違いなしと言われていたが、くどいパフォーマンス、臭い話し方、へんな帽子の三拍子で票を減らしたか。
 小沢シスターズに加えるには少しばかりとうが立っているが、東海地方唯一の女性民主党国会議員なんだから、公職選挙法に抵触しないように頑張ってちゃぶだい。