『100人のバカ』は続く(がんばれ佐高さん その2)

 佐高さんとお仲間の岡留さんは言う。
《勝谷はテレビ芸で、日垣は活字芸、みたいなもの。日垣はかなりの数の連載をしているみたいじゃないですか。ほとんど1ヵ月書きまくっているんだろうけど。》
 これに対して佐高さん。
《ほかに楽しみもないんだろうからね。》
 って、批判する相手の情報がなさ過ぎる。日垣さんがどれだけ楽しみを持っているかも知らずに批判してしまうんだからある意味凄い。
 こうも言う。
《自分は辛口であると錯覚しているわけだよね。》
 そりゃ、佐高さんのことですよね。
《日垣が「どこからでもかかってこい」っていうけど、おまえは右翼がかかってくるような本を書いているのかよ、っていう(笑)。よく恥ずかしげもなく、ああいうタイトルをつけるな。》
 細かいことを言えば「どこからでもかかって来い!」である。「来い」は漢字で、文末には感嘆符が付いている。「ああいうタイトル」と言うなら、正確を記したほうがいい。
 それに「おまえは右翼がかかってくるような本を書いているのかよ、っていう(笑)。」という文章の末尾の「っていう」っていうのが理解できない。ちゃんと校正しているのだろうか。
 また岡留さんは「WiLL」編集長の花田紀凱さんについてもネチネチと批判している。
《でも、花田の時代も終わったでしょ。》
 と、佐高さんが水を向けると、
《本人の決意はともかく、世間的にはとっくに終わった。僕は連載しているんだけど(笑)。でも、文藝春秋を辞めてから、ずっと雑誌づくりには失敗しているじゃないですか。『WiLL』で部数的には成功しているのかもしれないけど、内容はとんでもない雑誌ですからね。》
 花田さんに書かせてもらっているのに、この発言は仁義を欠いている。とんでもないと思うなら、まず「WiLL」を降りてからとやかく言うべきではないだろうか。
「世間的にはとっくに終わった」って言うけれど花田さんの「WiLL」は健在で、岡留さんの「噂の真相」は廃刊になっている。終わっているのはどっちだろう。
 でも岡留さん、いいことも言っている。佐高さんについてポロっと本音が出ているのだ。佐高さんが、「俺は名誉毀損で訴えられたことはないんだよ。」と高慢した言葉に対してこう言ってしまった。
《ないでしょうね。佐高さんはうまく書いているとも言えるけど、辛口がイマイチ足りないということかもしれないですよ。》
 大爆笑でしたぞ。