地獄に落ちろ

《遅刻多い生徒「地獄へ直行」…中学廊下に名前掲示欄》
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070301-00000401-yom-soci
という記事があった。
《12月末になって、他の教職員から疑問の声が強まったこともあって外された。撤去時には7、8人の名前が張られていたが、この間、「地獄へ直行」に張られた生徒はいなかったという。》
 遅刻の多いクソガキに注意を促した教諭の行動に何か問題があるのだろうか?問題があるとすれば、この事実を新聞社にたれこんだ卑劣なヤツがいるということと、このことをネチネチと蒸し返した読売新聞の記者がバカだということくらいか。
 遅刻の多いクソガキは「地獄へ直行」でいいよね。どこがいけないの?ワシャにはわからない。
 作家五木寛之は言う。「地獄は今ここにある」と……
《救いがたい愚かな自己。欲望と執着を断つことができぬ自分。その怪物のような妄執にさいなまれつつ生きるいま現在の日々。それを地獄という》
 救いがたいクソガキ、欲望と執着で遅刻を続けるクソガキは端から地獄にいるんだ。この先生が五木寛之の『大河の一滴』(幻冬舎)を読んで「地獄へ直行」カードを作っているとしたら立派な先生じゃないですか。
 もう一つこの先生を応援しておこう。仏教に「六道」という考え方がある。これは生きとし生けるものが、その行為によって、死後、回る車輪の如く六つの世界に生まれ変わり死に変わるという思想である。「地獄」はこの六つの世界の一つなのだ。『平家物語』の灌頂の巻では、「六道は現実の世界の中にこそある」と建礼門院に言わしめている。
 重ねて言う。だから「地獄へ直行」カードはそれはそれでいいのだ。
 高校時代に175回の遅刻を記録したワシャなどは、真っ先に「地獄に直行」の下に貼り出されるだろうね。それでいいと思うよ。遅刻常習者などもともと地獄の住人なんだから。

 ちなみに175回の遅刻記録は未だに破られていないのであった。(←バカ!)