お尻ぬりぬり事件

 1月7日に無理をしたので持病の腰痛がでた。すでに2週間が経過するのだが、仕事を理由に不養生を重ねてきたためか、腰の痛みはちっとも治まらない。昨日の段階で医者で貰った鎮痛湿布剤も底をついている。だから湿布してなかったのだが、それがいけなかったんでしょうね。昼過ぎから坐っているのが苦痛になってきた。仕方がないので、仕事を抜けて整形外科に走った。
 午後の待合室は老人で込み合っていた。話題はもっぱら大相撲初場所だ。
大関陣が不甲斐ない」
 同感同感。
「負け越して、翌場所角番、8勝7敗で角番脱出、また次の場所負け越して角番、どの大関もずっとこれの繰り返しだ」
「これじゃあ相撲が面白くなるわけがない」
 その通り!
 よっぽど話の輪に入ろうかとも思ったが、その前に名前を呼ばれて診察に入ってしまったので老人クラブに参加することはできなかった。診察は型どおりで、その後、リハビリルームに移動して温熱治療と電気治療を施してもらう。ワシャはズボンを下ろして腰の部分を露出し治療ベッドにうつ伏せになって待機する。そうすると看護師がやってきてヒートパックを腰に乗せてくれるのである。これが気持ちいいんですな。電気と合わせて30分あまりをうとうとしてしまうんですぞ。
 ブザーが鳴って治療が終わると、看護師さんがやってきて器具を外し、腰の回りに薬剤を塗ってくれる。これは湿布と同様の効果があるということで、これを塗ってもらうと半日くらい腰が楽になるのじゃ。
 昨日の看護師さんは丁寧な人だった。腰の回りに薬剤を塗り込めるようしてマッサージしくれる。その内に手がパンツの中にも侵入し、ワシャのプリプリした臀部にもぬりぬりしてくれる。何度も何度も……けっこう執拗に。
「あのぉ…そこは痛くないんですけど」
 と言いたかったが、気が小さいので言いそびれてしまった。
 そういうわけでお尻にもスースーする薬剤を塗ってもらって、尻の軽くなったワルシャワだった。めでたしめでたし。