栗東新駅

 朝日新聞社説で「残念なのは、04年暮れに栗東市議会に出された新駅の是非を問う住民投票条例案が否決されたことだ。(中略)その後、県議会でも同じような条例案が否決された。なぜ議会が反対したのか、理解に苦しむ。」だってさ。
 なぜ、朝日新聞はこんなことで理解に苦しむのだろうか。今の地方議員のレベルを考えれば、県を挙げて、市を挙げて事業費を湯水のように使える公共事業に反対の結果が出る「住民投票」を認めるわけがない。新駅誘致に伴なう建設費や駅周辺の区画整理にからむ事業費など莫大な利権を手放したくはないからね。非常に理解しやすい構図だと思いますがね。

 それにしても滋賀県栗東市もチャレンジャーだ。滋賀県の人口が135万人、栗東市は5万8000人である。この程度の人口規模で新駅誘致というのは、財政的にかなりきつかろう。県民にも市民にも大きな負担になることは目に見えている。そんなことを金と事業が欲しいばっかりの当該市議会に判断できるわけがない。
 幸いなことに「のぞみ」が停車する京都駅が西20キロのところにあるではないか。在来線でそこまで出かけたほうが、上下1本ずつしかない新幹線を待つよりもはるかに早くて便利ですぞ。先輩駅の三河安城駅周辺の住民が言うんだから間違いない。