知人の死

 昨日、雨の振る中、知人の葬儀がしめやかに行なわれた。故人は消防団で同じ釜の飯を食った人で、まだ49歳の若さだった。死因は心筋梗塞という話だ。亡くなる前日の夕方、仲間と趣味のテニスをして、その後、食事をしながらビールを飲んで、帰宅して就寝後、深夜1時頃に苦しみ出してあっという間に亡くなったという。
 普段から血圧が高かったそうだが、スキーもテニスもやるスポーツマンで仕事もバリバリやっていた。でもあっけなく死んでしまうんだね。
 
 月刊現代で女優の寺島しのぶ菊五郎の娘)が室井滋との対談でこんな発言をしていた。
寺島「今までやってきたことになんの後悔もないし」
室井「いいねぇ、それは。うらやましい。私は逆だからなあ。後悔ばっかりだから」
寺島「私は、今日死ねる」
室井「今日死ねんの?なんでそんなカッコいいこと言うのよ、いきなり」
寺島「室井さんも死ねるでしょ?」
室井「死ねないよ。私は田舎の家の、蔵の中を片付けないと死ねない」

 寺島しのぶ、いい女優だと思っていたが、世間知らずのバカ女優だったか。まぁバカっていうのは俳優にとってマイナス要因ではないのでいいんだけどね。
 それにしてもワシャは寺島のように今日死ねない。環境が寺島ほど気楽なものではないからだ。蔵も片付けなければいけないし、養うべき家族も多い。まだし残している仕事もたっぷりとある。
 そんなことを考えていたら疲れてしまった。やれやれ。