国民保護計画

 愛知県のホームページに「愛知県国民保護計画(案)に対するパブリックコメントの結果について」という情報がアップされている。
「国民保護計画」の具体的な内容を知っている人がどれだけいるだろうか。傾向としてはこのことに関して異様に詳しいプロ市民とまったく関心のない普通の人たちに分類できるだろう。
 冒頭の情報は大方このプロ市民の方々が寄せてきた「いちゃもん」の記録である。面白いのでぜひ見てね。
 その中でプロ市民は言う。
「真に国民を保護するためには、憲法を遵守し戦争が起きないよう努力することが大切である」
 もっともだよね。いいことも言うじゃん。
「戦争をしないことが、一番安全に暮らせることだ」
 あたりまえだね。
「ほとんどあり得ない事態に備えることは合理性に欠ける」
 え?あり得ない事態って、あなた、世界のいたるところで武力は行使され罪もない一般市民が戦闘に巻き込まれて死んでいるのをしらないのかな。イデオロギーという色眼鏡で見ると、そういった悲惨な事実というものが見えなくなるから恐ろしい。
「国民保護計画は、社会を日常的に軍事化するものであり作成すべきではない」
 出たー!この人たちは耳にもイデオロギーというヘッドフォンをつけているのか。なんでもかんでも「軍靴の音」になってしまうんだね。「国民保護計画」というのは、各自治体はそれぞれミサイルを配備しなさいとか、消防団は竹槍訓練をしなさいとか言っているわけではない。何事かあった場合に住民の安全確保するために避難、救援などの方法を定めておくものでしかないのじゃ。
 こんな福島瑞穂みたいなアホ意見もあった。
「全国の自治体が『無防備地区』の宣言を行えば戦争の仮定は消える」
 こういうことを平然と言えるからこの種の人間は恐ろしい。全国の自治体がってことは日本が『無防備国家』になるってことじゃないか。戦争の仮定は消えるだろうが、近隣諸国から侵略され放題になってしまうってことに思考が回らないのかなぁ。イデオロギーに染まるということは、本当に恐いことだとつくづく思うのじゃった。