読書会

 課題図書は筆坂秀世日本共産党』(新潮新書)、今回はメンバー全員が完読してきた。どうやら読みやすかったようだ。「日本共産党」というテーマがよかったのかもね。なんやかや言いながら、皆、興味のある政党なのである。というか不透明なために興味をそそられる政党なんですな。
 読書会の議論は日本共産党の存在意義から始まって、今後、かの政党はどうあるべきかというような話に移っていった。少なくとも政権は取らせないほうがいい(取れないけど)。イデオロギーに染め上げられた集団はいつ何時ポルポトのような人物を生み出すか判らないからね。でも、地方議会の中では馴れ合いの自民議員の対抗軸として存在意義は高い。まあ、今ぐらいの割合でスパイスとしての存在価値はあるだろうという結論に落ちついた。
終盤は脱線して「大東亜共栄圏」の是非というような議論になって大いに盛り上がった。
 その後、夕飯を兼ねて刈谷駅前の白木屋で一杯。一時期、従業員の質も料理の味もどんぞこまで落ちていたが、最近、どちらも向上してきた。店長が変わったのか、あるいは経営者が変わったのか。まあ月一の利用者としては歓迎すべきことだ。
 帰りは10時半ごろの電車になったのだが、この時間でも満員なんですぞ。そしてホッとしたのが、たまたまワシャの前のシートに座っていた女性3人が読書をしていたことである。道で出会ったら避けて歩くような派手な格好をしたネーチャンだったが一心不乱に小説を読んでいた。「まだ日本も捨てたもんじゃないな」と中年のオッサンは一人悦に入ったのだった。