な酒なし・・・

 夕べは久しぶりの読書会だった。いつものメンバーに加えてアメリカ人の青年がゲストとして参加する。課題図書は司馬遼太郎の『アメリカ素描』で米青年くん、半分だけどしっかりと読んできた。偉い!
 読書会の後、食事を兼ねて白木屋へ行く。週末とあって満員御礼だ。40人くらいの若者の団体と相部屋となった。彼らの席はすでに終盤らしくボルテージは上がりまくっている。通常の音量では会話ができないほどである。それでも30分ほどでお開きになって若者たちは三々五々宴会場から消えて行く。
 その際に年かさの男(といっても20代前半)が幹事らしき若者に、
「となりのお客さんによくおわびをしておけよ」と言っていた。となりのお客というのはワシャたちのことだ。
「おお、できた若者じゃのう」と感心した。

 そこからがいけなかった。若者の集団が消えて静かになったのも束の間で、すぐに10人ほどのサラリーマンの団体が入ってきた。これが顔見知りだった。ひっそりとした食事会になるはずが宴会になってしまった。お銚子や瓶ビールが飛び交っているうちにワシャのメートルも上がってきた。バカなワシャは後輩をつかまえて浮薄な読書論をぶったのだ。情けない。酒に飲まれてはいけないと肝に銘じた端からこれではどうしようもないな。
 あるいは自覚症状がないけれども、仕事のほうで何かが鬱積しているのかもしれない。そういえば昨日の夕方、また新たな仕事を他の部署から押し付けられたから、その反動がでたのかなぁ・・・

 今から鈴木輝一郎さんの「文章講座」に行く。気力を振り絞らねば。