脳味噌の枯渇

 最近、イマジネーションが減退してきたように感じる。夢想してもなかなか脳裏に像を結べなくなってきている。
 原因はどうやらテレビにあるらしい。以下は司馬大人の言葉。
「テレビは、ディレクターなり、役者なりが作ったイメージが、頭をさっぱり働かせなくても、そのまま見ている側に入ってくる。テレビというのは、イメージを作るという点では、本当に害になることがあります」
「(創作活動をするには)イマジネーションが必要ですね。それには、テレビなんかあんまり見ずに、小説をお読みになる方がいいです、という感じであります」
 確かにそのとおりだ。重々承知している。しかし、小人のわたしはやっぱりテレビのスイッチを押してしまうのである。嗚呼、已んぬる哉。