所ジョージ『所ジョージの私ならこうします』(角川文庫)
《想像力のない人生はもったいないですよ。せっかく人間として生まれてきてるのに、人間特有の想像力を鍛えずに、ただ服を着て、食事をして、暑さ寒さをしのいで生きていれば人間だなんて、なんかちょっと違いますよ。》
『司馬遼太郎が語る日本』(朝日新聞社)
《イメージの膨らむ人が、私の見方では賢い人であり、賢くない人はテレビの見すぎでしょうね。》
《テレビは口を開けて見ていても、頭に映像が浮かび上がらなくても、絵を与えてくれます。テレビを見すぎますと、イメージを結ぶ能力は衰弱していきます。東京大学の教授でも、頭にスクリーンのない、浮かばない人はたくさんいるんです。頭は悪くないのでしょうが、イメージは結べない。ジュースがたっぷりあるりんごの人生ではなくて、かすかすのりんごであり、寂しい人生かもしれません。》
《言語生活が豊富であればあるほど、その人の頭はシャープになっていきます。言語生活の豊富な父親や母親を持った家の子はたくさんの言語を耳に入れることになり、イメージを結ぶ能力が豊富になっていきます。》
宮城谷昌光『子産』(講談社)
《とにかく独創とか創見というものは、思考が狭い矩形をもたぬということではないか。人はいつのまにか思考を防衛的にしてきた。多者を拒絶しがちである。思考の四方に感情という壁を立てて、他者と共有してきた天を極端にせばめてしまった。》
梅原猛『考える愉しさ』(新潮社)
《ぼくは日本の学問にいちばん欠けているのは想像力(中略)これがいちばん欠けているんじゃないかと思うね。》
《文化というのは、ある種のオリジナリティを持たなければならないわけでしょう。その場合に決定的に必要なものが想像力だと思うんですね。》
『聖書』コリント人への第2の手紙
《わたしたちは、見えるものにではなく、見えないものに目を注ぐ。見えるものは一時的であり、見えないものは永遠に続くのである。》