5月1日、「朝まで生テレビ」の宮崎哲弥の発言。
「枝野さんは怒ってさぁ、ありゃぁ(菅直人)代表やめるべきだって、言ってたじゃないですか。わたしは代表をやめるだけじゃなくて、議員を辞めたら状況が変わってたわけですよ。これは政治的センスとすればね、千載一遇のチャンスだと思わなかったのかね」
結果として、福田官房長官に先手をとられて、菅代表は窮地に追い込まれた。戦略的には福田長官のほうが鋭かった。
同じく「朝生」での小林発言。
「民主党の戦い方そのものが、非常に子どもっぽいわけよ。たとえば次の内閣とかね、次の内閣なんかありゃしないのに、次の内閣なんかつくってみたりね、マニフェストとかね、言ってみたり、公約でいいじゃねぇか。全部、子どもの遊びみたいなことをやっているわけよ」
自民党が政権党ではだめだということは、国民の多くが知っている。ならば、菅代表率いる民主党か、というとそれも心配だ。菅さんは、この年金未納問題を政略的になんらいかすことができず、福田長官辞任という一手で、かえって一撃をくらってしまった。政略家としてはもっとも間抜けであるということを、図らずも暴露してしまったわけだ。おまけに岡山あたりでうろうろしている長男も未払いだと、週刊文春にすっぱぬかれて、どうするんだろう。
最善策は、やはり4月28日に未加入がわかった時点で、民主党全国会議員の状況を調査・発表し、小沢一郎あたりを後継者に指名しておいて、全責任をひっかぶるとぶち上げて議員辞職をするのである。そうすれば後手に回った自民党は、強い向かい風を受けなければならなくなったはずだ。そうなっていれば福田の首ひとつでは収まらなかっただろう。
歴史を見よ。史上有能な政治家は、ここぞというところでの決断力が鋭い。菅さんは残念ながら、言葉を弄するのは得意なのだが、時勢を見る能力、風を読む能力が甘いようだ。これではまだ民主党は自民党にとって代われないぞよ。