火事だー!深夜の街は大騒ぎ

 9日未明、近所で建物火災。消防車両のサイレンと鐘の音で目が覚め、取るものも取り合えず(要するに野次馬なので)現場を探して自転車で走りまわる。着いた頃には、消防車両6台が消火活動をしており、すでに鎮火していた。さすが日本の消防は迅速だ。
 地元の消防団もかけつけていた。わずかな手当てで(本当にわずからしい)深夜、受令機に叩き起こされ、こうやって火災現場に投入され、住民のために汗をかいている。この若者たちこそ本物のボランティアと呼びたい。
 最近、消防団員のなり手がないという話を聞く。若い連中が、消火活動などという危険で格好悪いボランティアを敬遠している結果である。それに地域住民の意識も低下している。消火活動に出動するのに、サイレンがうるさいとぬかすバカがいる。そんな環境下にもかかわらず、消防団員たちは日夜地域のために消火訓練に一所懸命に取り組んでいる。(偉い!)
 消防署は鎮火すれば、次の火災に備えてそれぞれの署に戻っていく。最後まで残って火災現場を見守るのは地元消防団員の勤めだ。朝までご苦労さんだけれどがんばってくださいね。
 火災現場で消火活動に従事する若者たちがいる反面、この同時刻にアミューズメント施設にたむろする力の余っている若者たちもごまんといる。生々しいエネルギーが鬱積しているから、集団暴行したり、落書きしたり、無駄なことに精を出しているのである。バカ者たちよ、精を垂れ流しするばかりじゃなく、もう少し地道に地域のために貢献してみないか。
 ついでに言えば、イラクまで行かなくたって、署名運動に走らなくたって人のためになることは山ほどある。まず足下を見るべきではないか。地域に根ざすべきではないか。世界の状況を憂う前に、地元の消防団に入って活動してみたらどうですかね。消防団はジャーナリストでもフリーライターでも大歓迎すると思いますよ。