男は戦う

《<新幹線殺傷>襲撃》
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180610-00000049-mai-soci
 女性を救うためにたった一人で果敢に暴漢に向かって行った36歳の若者のご冥福を祈る。
 新幹線のぞみ265号12号車で起きた惨劇は、車両後部でキ〇ガイ(普通の表記をすると規制されてしまう)が両隣の女性を鉈やナイフで襲うところから始まった。こんな危ないヤツは「キ〇ガイ」としか言いようがない。夜のニュースの「Mr.サンデー」で司会の宮根が、「犯罪は許されることではないが……」と4〜5度も強調しながら「キ〇ガイ」が「発達障害」であることを、やはりこれも何度も言っている。そのことについて、コメンテーターの木村太郎氏に感想を尋ねるのだが、木村氏は「そういう問題ではない」とピシリと答えている。犯人が「発達障害」であろうとなかろうと、そこに議論を落し込むことは、冷静な分析を誤る。ホント、宮根はアホウだな。
 そんなことはどうでもいい。事件の話である。
 12号車の中央通路の中ほどで犯人が被害者に馬乗りになって鉈やナイフで刺していたという。犯人の背後にはキャリーバックがあって、それをはさんで後方からは車掌が声を掛けていた(説得していた)とニュースで報じていた。
 もしそれが事実なら、それは違うだろう車掌さん。犯人の背後にいたんでしょ。そうしたら説得なんかする前に、キャリーバッグを持ち上げて、渾身の力を込めて犯人の頸椎に打ち降ろす!それしかないでしょ。冗談ではなくて、あのゴルゴ13ですら、背後をとられることを徹底的に嫌ったくらいなのだ。各車両に消火器が設置してあるだろう。それを抱えて背後から忍び寄って、それで「キ〇ガイ」の後頭部を攻撃する。ゴキブリと一緒で頭を潰せば動かなくなる。そうすればあるいは勇敢な若者の命は救われたかもしれない。
物騒な時代になってきている。車掌には警棒を持たせたり、格闘技の有段者を配置するなどしたほうがいいだろう。

 もうひとつ言いたい。この車両には800人ほどの乗客が乗っていたと聞いた。なんだか横浜でコンサートがあったらしく、そこに行っていたオバサン連中が大挙新横浜で乗ってきたらしい。それでもさ、女子供ばかりではなかった。男もいた。ニュースでは犯人の4列くらい前に座っていたという男性が事件の様子を得々と語っていたが、「お前はなにをしていたのだ」と言いたい。一度はパニックに陥って逃げるのは仕方ないだろう。誰だって「キ〇ガイに刃物」は怖い。しかし、さっきも言ったが、デッキ(連廊)に出れば消火器もある。それを武器にして引っ返してもよかった。複数の人間が前後から「キ〇ガイ」目がけてモノをぶつけることも有効だ。荷物やら鞄やらそんなものはそこいらじゅうに転がっている。それを手当たり次第、「キ〇ガイ」に投げつける。あるいは、腕に覚えのある男なら、左手にスーツやらをグルグルと巻いて、これを盾にして対処するのもひとつの方法だ。とにかくそれで第一撃は軽傷で済む。刃物をそれで防いでおいて、犯人の顔面にパンチをくらわせてもいいし、おもいきり腹部を蹴り込んでもいい。
 新幹線265号に乗り合わせた男たちよ、女子供を助けるために、君たちはなにをしていた。おそらく欧米なら何人かの軍隊経験者がいて、彼らは戦う術を習っている分だけ、こういった時の危機対応能力を持っている。おそらく何人かの男たちが乗客を救うために立ち上がったと思う。
 しかし、平和ボケした日本である。「祈っていれば平和になる、願っていれば安全だ」と70年も洗脳を受けてきた日本人である。戦うことを忘れている。女たちのために、子供たちのために、力のない老人のために、男たちは戦うべきではなかったのだろうか。事実、70年前は日本の男たちは、そうして戦場で散っていったのだ。
新幹線265号の中に、集団のパニックを抑え、弱者を救助しようとした誇り高き男がきっといたことを信じたい。