イギリスの物理学者であるホーキング博士が「天国も死後の世界もない」と断言したんだとさ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110517-00000362-reu-int
今さらこんなことがニュースになるのだろうか。
江戸文化文政期の経世家、山片蟠桃はこんな歌を残している。
「地獄なし極楽もなし我もなしただ有るものは人と万物」
合理的な考え方を身に着けている人たちは、来世とか天国などというものが存在しないことをとっくに知っていた。
宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』は、主人公のジョバンニが愛してやまない友人のカムパネルラの死出の旅行記だ。ジョバンニは、カムパネルラが銀河のはずれの石炭袋のむこうにいると信じていたようだが、残念ながら石炭袋のむこうにはなにもない。ただ、「無」があるのみである。