(2)新聞の整理

 いやー、新聞が昨年の10月分からたまりにたまっていたのだが、仕事に忙殺されて片付ける時間が取れなかった。ようやく昨日、その時間が確保できたのでシコシコと単調な整理作業をやりましたがな。
 作業自体は大したことはない。でもね、古い新聞を見ていると、ついつい、「こんなことがあったのう」と読み始めてしまう。これでけっこう時間が食われるのだ。

 10月23日の朝日新聞1面には「GM最古工場落日 地元2000人以上失業」という記事が載っている。記事にはGMの工場から出てくる労働者たちの姿の写したカラー写真が添えてある。
 その写真を見て、ワシャは「オヨヨ!」と声を出してしまった。そこには10人のアメリカ人が写っている。みんな白人だ。性別は男9人女1人である。みんな一様にTシャツあるいはトレーナーに、ジーンズか短パンというラフな格好をしている。何気ない帰宅風景だが、「オヨヨ」なのは、彼らの体格だった。10人全員がでっぷりと太っている。ここは両国の相撲部屋か、と思わせるほどの巨漢集団が社屋から出てくる。その瞬間を撮影していた。
 これほどアメリカの現実を象徴的に捉えている写真は見たことがない。アメリカから送られているニュース映像に一般市民が映りこんでいることがあり、確かに体格のいい人が多いなとは思っていた。しかし、これほどまでに巨漢をずらりと並べられると絶句してしまった。これはカロリーオーバーだわ。国としてダイエットする必要があるのう。まさか朝日新聞お得意のヤラセではないだろうが……
 
 いかん、また整理が遅れてしまう。

 おおお、12月31日の1面はきれいなビル群の夜景ですぞ。川をはさんで対岸に光り輝く7棟の高層ビルである。「オヨヨ」また声を上げてしまった。なんと、晧晧ときらめく摩天楼はGM本社ビル群だったのじゃ。トヨタ本社に比べて、その豪華なこと。ここにもずいぶんと贅肉がついているように見えますぞ。

 いかんいかん、また脇道に逸れていく。

 3月30日の1面には、青春知事の馬鹿ヅラが写っている。昨日の「たかじんのそこまで言って委員会」の中で、山口もえの「首相も公選にしたら?」という質問に対して、三宅久之さんが「それは駄目です。千葉みたいにバカを選んじゃうから」というようなことを言っていた。本当に森田健作は歳を重ねるほどに馬鹿面になってゆく。若かりし頃、自室に森健のポスターを張っていたワシャとしてはとても恥ずかしい。

 というようなわけでちっとも整理が進まず、今も玄関ホールは新聞だらけなのであった。やれやれ。