カレーライスの日

 海上自衛隊では毎週金曜日のメニューがカレーライスと決まっている。これは長い航海で曜日感覚を失わないためだと言われている。それは南極地域観測隊でも同様で、金曜日になるとカレーのにおいが漂うんだそうだ。

 佐藤和孝『戦場でメシを食う』(新潮新書)に中に、こんなフレーズが出てくる。
《飯にかけられたココナッツミルクのカレーが程よく魚の生臭さを消し、ココナッツミルクのまろやかさが、辛いだけでなく、味に奥行きを与えている。(中略)唇が腫れ上がり、胃が痺れる。汗腺が壊れてしまったかと思われるほど、全身から汗。内臓まで汗をかくのだ。熱帯の暑さと唐辛子。汗を流しながら食べるのも気持ちがいい。》
 佐藤さんは、このカレーをインドネシアアチェ、《青々としたマラッカ海峡》を臨む海岸沿いの苫屋で食べている。この人が戦場で食べてきたシロモノにはあまりうまそうなメニューはなかったが、このカレーだけは食べてみたいと思った。

 ワシャもカレーが好きだ。どちらかというと角ばった肉やゴロゴロと野菜が入っているのは好きではない。しゃびしゃびのシチューのようなカレーがいい。白米にそれをたっぷりとかけて、その上に納豆とオクラのスライスをトッピングする。最後に半熟の目玉焼きを乗せれば出来あがりじゃ。

 1982年、学校給食創立35周年を記念して開催された学校給食試食会」で1月22日を「全国一斉献立カレーライスの日」と決めた。今日も全国の小中学校でカレーが出される。