愛知博雑感(グローバル・ハウス後編)

 グローバル・ハウスのスーパーハイビジョンシアターを出ると、そこは世界の「たからもの」が集まるグローバルショーケースなんだってさ。確かマンモスの小ぶりなレプリカ(いかにもレプリカ)が陳列してあったような気がする。隣で見学していたおじいさんが「マンモスっちゅうもんは小さいもんじゃのう」と独りごちていた。その他にも何やら展示してあったが、目を引くものは何もない。「700年前のトゥマイの頭骨」ふ〜ん。「月の石」小っちぇー。「小惑星探査機はやぶさ」この程度のものでは驚かないし・・・「土星探査機カッシーニ」金紙が無様に貼りつけてあって安っぽー。地方の科学館のほうがよっぽど気が利いている。「マンモスラボ」までの通路が空いてしまうんで「何か置いたほうがいいんじゃないの?」くらいの発想だから貧相な展示にならざるを得ないのかもね。
 出口でまったく役に立たなかった「音声情報提供システム(アイシュミット・ジーエイチ)」をおねーさんに返却して屋外に出る。
 いよいよマンモスの干物とご対面だ。「マンモスラボ」オンリーの客と合流して動く歩道に乗ってラボの中を進む。1年3ヶ月前に日記に
http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=427365&log=20040318
「マンモスが来るって聞いたので、前売りチケットを買ってしまった。蓋を開けたら頭だけっていう『象頭狗肉』というのは、なしにしてネ」と書いておいたのだが、もろに予想は的中してしまった。
 ラボの中で鎮座していたのは干からびた頭と何だかよくわからない足一本だった。お客も詰まらない展示をよく分かっていて干物の前を通りすぎると皆さん足早にラボの外に出ていくのである。「大山鳴動干物一匹」こりゃぁ詐欺だね。グローバル・ハウスの建物の立派さに比較してソフト(展示物)の貧弱さは目を覆いたくなる。そういう意味ではまったく予想を裏切られなかった。さすが万博協会。