久しぶりに休日

 午前5時に起床、キッチンに下りていってダカラを1杯飲む。う〜む、乾いていた体に水分がずんずんと広がってゆく。一週間分の本や雑誌が書斎(物置ともいう)に散乱しているのでそれを片付けたり、ポストに郵便物を取りに行ったりして6時、スペシャルダイエットメニュー(野菜雑炊ともいう)に火を入れ、新聞に目を通す。郵便物の中に冊子小包が二つあったので開封する。この間、日本の古本屋で頼んでおいた本だった。ダイエットメニューで朝食を軽く済ませ、洗顔、歯磨き(最近買ったソニックケアという電動歯ブラシは使い方を間違えると洗面所全体が歯磨きだらけになってしまう)、着替えをして8時から行き付けの理容室に出かける。朝一番の貸切の整髪はなかなかよろしいですぞ。マスターに髪形の注文をする。「フロントは長めにお願いします。サイドは後ろに流すのでそれなりに、トップはボリュームがあるので梳き刈りしてください。バックからネープにかけてグラデーションに仕上げてください」などとは絶対に言わない。「いつもどおりね」と言うだけで、椅子に座ると目を閉じる。洗髪の時に起こされるがそれ以外は音楽を聴きながらまどろんでいるのだ。
 あ〜気持ちよかった。帰り道に書店に寄って「WiLL8月号」と「ダ・ヴィンチ7月号」を求める。
 家にもどってたまっている本に目を通す。「花は紅 団鬼六の世界」を手に取る。巻頭グラビアに愛染恭子の縛り写真が載っている。「やいやい、これは家族には見せられない」とページを閉じる。本は歴とした奇才鬼六の全足跡が記された資料なのである。別にうろたえることもないのだが、やはりこの手の写真を見ているところを見られると家長としての威厳が保てないからね。
 そうこうしているうちに昼近くなっている。昼もまたスペシャルメニューでは本当に痩せてしまうので、どこかに食べに出ようということになり、子どもの要望を聞き入れて「吉野家」に行くことにした。(助かった)
 吉野家で豚ドンを食べて(贅沢にも玉付きで)、帰りに近所の外国人がやたら多いスーパーに寄る。帰宅して今、パソコンの前に座っている。今日は夕方に名古屋で楽しい楽しい飲み会がある。4時過ぎには家を出なければいけない。もうそわそわしている。
 と、いうことで大したことは何もできなかった日曜日が暮れようとしている。ことに勉強はまったくできなかった。でも、まっいいか、団鬼六さんも言っている。
「ただ遊べ、帰らぬ道は誰も同じ、柳は緑、花は紅」