2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

犬身kensin

日垣さんhttp://www.gfighter.com/が12月10日のメルマガで推薦していた松浦理英子『犬身』(朝日新聞社)を読了した。「あの人の犬になりたい。」というちょこっとドキッとする帯に引かれて読み始めた。500ページほどの厚めの本だったが一気に読んでしまった…

地方という悲劇

地方という悲劇というよりも、名古屋という悲しさのほうが身につまされる。 新春を迎えて歌舞伎座では初春大歌舞伎が始まった。団十郎、幸四郎、吉右衛門、冨十郎、芝翫、雀右衛門、染五郎、左団次、東蔵,段四郎……凄い顔ぶれだ。 新橋演舞場は「雷神不動北…

元日くらいは休めよ

夏目漱石の作品に『永日小品』という作品群がある。その中に「元日」という日常生活を写した掌編があるので元日に読んでみた。大晦日に読む一葉の「大つごもり」も良かったが、元日に読む漱石の「元日」もなかなか宜しい。明治40年頃ののんびりした東京の正…

お元日

明けましておめでとうございます。 ついこの間「平成」になったような気がしておりましたが、すでに20年もの歳月が流れているんですね。光陰まさに矢の如し、少年はさっさと歳をくい、歳月を経ても学問はまったく身についていない。日暮れて途遠し、といった…