お元日

 明けましておめでとうございます。
 ついこの間「平成」になったような気がしておりましたが、すでに20年もの歳月が流れているんですね。光陰まさに矢の如し、少年はさっさと歳をくい、歳月を経ても学問はまったく身についていない。日暮れて途遠し、といった心境です。それでも1回しかない人生ですから、悔いを残さぬよう走りきらねばならない。
 評論家の亀井勝一郎は、その著書『現代読書論』の中でこう言っている。
「読書の目的は、要するに自分の原典を発見するということに尽きる」
 蓋し名言なり。自分を見失っているワシャは読書で自分の原典を探すしかない。このために今年から読書量を増やすことにした。年頭にあたりそう決心したのだった。めでたしめでたし。

 こんな具合で本年もよろしくお願いします。