今朝の朝日新聞から

 まぁ日本は北朝鮮ではないからいろんな意見が表明できる。これはこれで慶賀するべきことなのだろう。
 今朝の朝日新聞の「声」欄。右上の隅はほぼ朝日新聞の主張を大便……まちがえた代弁していると言っていい。下品ですいません。
 東京都・男性(63歳)の投稿の題は《南北首脳に政治家の胆力見た》である。すごいな、板門店の握手の映像から「胆力」まで見えたとは、あんたは超能力者かいな。この男性は言う。《(握手のシーンを)日本人の私も見ていて胸が熱くなった。》と。
 残念ながら、ワシャはまったく胸は熱くならなかった。
《予定になかった随行員一同での記念撮影など、緊張をほぐそうと臨機応変に対応した文大統領と金委員長。》
 おいおい(泣)、田舎の小さな自治体のイベントでも、首長が登場するとなれば、綿密なシナリオが組まれる。偶発的ように見えても裏方が仕掛けるサプライズはかなりあるのだ。それが国際的に注目されているイベントである。文大統領も金委員長もそのことはよく解っている。そんなものはあらかじめ綿密に仕込まれている「事」に決まっているじゃないか。
 この投稿者、その「事」にいたく《感心するとともに、平和のためには意を決して踏み出すこと、いわば胆力が政治家には必要だと強く思った。》って、勝手に思っていればいいが、その続きがいけない。この2人と比較して安倍首相を持ってくる。でね、安倍首相を「強がりばかりの、胆力のかけらもない見られない恥ずかしいヤツ」と貶める。
 おひおひ〜、オッサン、なにを根拠に、文・金は平和のために意を決した胆力のある人物で、安倍首相は危機を煽る胆力のない男……なんて言い切れるのかにゃ?
 まあ日本は支那、朝鮮と違って、自由に発言のできる幸せな国だからなにを言ってもいいけれど、いくらなんでも自国の首相(それも国際政治でかなり頑張っている人)を「胆力のかけらもない恥ずかしいヤツ」と言い切り、罪もない何千万人の同朋を飢えさせ、反論をしようものなら収容所送り、婦女子は強姦され、ひどい場合は伯父まで高射砲で銃殺をする。そしてなによりも、40年もの長きにわたって日本人を拉致した犯罪組織の親玉と同列、それ以下で扱うか?
 胆力のある(嘲)独裁者は、日本のどこにでも落とせる中距離核ミサイルのスイッチを持っているのだ。そんな人物が、国境をまたいで笑っただけで「平和を志す胆力のある人」と絶賛する日本人が理解できない。
 このオッサンは言う。
《南北首脳会談を批判的に取り上げ、成果を疑う声がネットを中心に多く出ると予想される。現実をしっかり見極める必要がある。》
 あんたのように、独裁者の気まぐれな「微笑」にコロッと騙されるのもいるけどね。頼むからしっかりと見極めてよ。
 締めはこうだ。
《疑惑まみれの歴代政権に毅然とNOを突き付けた韓国国民の声が、今、世界の歴史を動かしていることを忘れてはいけない。》
 前政権を徹底的に破壊しないと現政権を守りきれないのが支那、朝鮮の政治風土なのである。なにも国民が動かしたわけでもなんでもない。今回の朴政権を引き摺り下ろしたデモにしたって、その背後に政治的な組織の跋扈がないわけがないじゃないか。それも一番危険な北朝鮮から指示を受けたシンパの存在すら噂されている。あの政変を「韓国国民が歴史を動かした」なんて脳天気なことを言ってちゃダメだって。とにかく金正恩は「非核化」とは一度も言っていない。言っていたのは「南北で仲良くしましょうね」ということだけ。
 63歳にもなったんだから、世界はお花畑ではないということを認識したほうがいい。おそらくこの人の尊敬する人物は、有田芳生だったり山口二郎だったりするんだろうね。