初場所はよかった

 長かったなぁ。日本人力士の横綱昇進は……。若乃花以来だから19年ぶりになる。その間、一度も日本人は横綱にならなかったのだ。アメリカ、モンゴル、モンゴル、モンゴル、モンゴルと外人の横綱昇進ばかりを見させられてきた。こんな冬の時代も珍しい。でも待てば春は必ずやってくる。モンゴル勢ばかりで、いいかげん食いあきてきたところである。横綱が日本人じゃなければいけないとは言わないけれど、一人ぐらいはいないとね。でも、本当によかった。
 琴奨菊は関脇に陥落した。それはそれでいい。膝の怪我を完治して出直せばいいさ。それにしてもあの土俵上でのイナバウアーはやめてくれ。土俵上でああいったパフォーマンス(たとえルーチンにしろ)をするのは見苦しい。ただ淡々と仕切りをすればいい。
 北設顔(愛知県設楽郡から南信州によくある顔立ち)の御嶽海(24)が11勝4敗で初の技能賞を受けた。今場所は安定した相撲を取り切った。二横綱、二大関に勝ったのは大したものだ。
 高安(26)、正代(25)、遠藤(26)千代の国(26)あたりが地力をつけて頑張ってくれると面白いのだけれど。