黙祷

 5回目の3.11が巡ってくる。
 被災直後の宮城や岩手に入った。街が根こそぎなくなっている被災地を目の当たりにしたときには言葉も出なかった。
「なにかしなければ」と思ったのだが、5年が過ぎても、なんのお手伝いもできていない。それでもうちの町では、まだ職員を被災地に送り込んでいるし、市民の支援活動に対しても補助を続けている。細々とではあるが「あの震災を忘れない」ことが大切なのだと思う。