今年はなにをしようかな

 最近、身近な知り合いが、この日記を開いてくれるので、だから、うかつなことが言えなくなってしまった(笑)。でも取りあえず、年初に際して、今年、取り組みたいことを列挙しておく。
 もちろん仕事は最優先でやりますよ!それは大前提の上で、たわ言を聞いてくだされ。

 本を読むのは基本としておいて、今年は「仏像」に詳しくなりたいと考えている。今までメジャーな仏様ばかりを観てきた。癒しの物体として眺めてきたのだ。それを歴史として、信仰の対象としての存在として知っておきたい、そう思った。そのためには「経典」を読み込むことが必要だろう。「禅」を主軸に据えて「法華経」「阿含経」「大般涅槃経」などなどにも深入りしていきたい。
荘子」の再学習もしたいなぁ。呉智英さんの「荘子講座」がどこかでないかしらん。「荘子」は「孔子」や「孟子」などと比べると、油っこくなくていい。淡白でさらりとしたところが、「禅」などと親和性を持っている。
 そのあたりから吉田兼好のほうへ振れるのもいい。「徒然草」などは、この年になってようやくその味わい深さが沁みてくる。全二百四十三段を味わい尽くすのには時間が掛かりそうだが、一段一段噛みしめつつ世の無常を見極めていくのも楽しいかも。
 もうひとつ「漢方学・東洋医学」についての基礎学習をしてみたい。年末に、いつもの読書会の課題図書を決めた。その本が、寺澤捷年『和漢診療学』(岩波新書)である。これを年末から読んでいたのだが、これがとてもおもしろく、「漢方」と「西洋医学」の融合がこれからの医学の本道になっていくのではないかと思わせる一冊だった。となると、居ても立ってもいられないのが、ワシャの性分で、年末に10冊ほどの「漢方学・東洋医学」系の本を手に入れた。藤平健・小倉重成『漢方概論』(創元社)、村木毅『ステップアップ傷寒論』(源草社)、中村謙介『漢方診断ノート』(丸善)などは、大部な漢方学の本だが、駅前の本屋で見つけた東洋医学の参考書『漢方薬・生薬の教科書』『経絡・ツボの教科書』(どちらも新生出版社)はオールカラーで漢方や経絡について解説してあって判りやすい。
漢方や東洋医学を僧侶が担ってきた部分は大きい。あるいは癒しや精神的な支柱になってきたものが宗教であったから、仏教と漢方・東洋医学の極めて近いものであることは認めざるをえない。
 いくつか並べたけれど、結局、仏教系とくに禅林から抜け出るものではなかった。なにしろこの辺りがおもしろい。