喧嘩

 夕べ、JR刈谷駅前で月一読書会。課題図書は、安倍首相が発表した「内閣総理大臣談話」と「20世紀を振り返り21世紀の世界秩序と日本の役割を構想するための有識者懇談会報告書」である。
 まず「報告書」については、「日本の近現代史が国際情勢とともに記述された日本の立ち位置がわかりやすい」という結論に達した。
「総理大臣談話」いわゆる「70年談話」は、根拠のない従軍売春婦への陳謝などせず、冷静な視点で亜細亜の歴史を透徹した論理で貫かれている。
《日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争に何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代にの子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。》
 これである。
 支那中国については、配慮しつつも批判すべきところはきっちりと批判している。韓国朝鮮についてはまったく無視をした。見事な最終結論である。この「談話」は70年のけじめとして次の世代にも評価され続けるであろう。
 ぜひ、「70年談話」と「報告書」は座右において、我々の国の近現代がいかに大変な時代であったか、そして、そのいばらの道を日本人がどう克服してきたかを学んでほしい。「日教組」の並べ立てる「暗黒史観」ばかりではないことを知れば、日本国の未来のかたちは大きく変革していくだろう。そのことに期待しつつ。

 そうそう、タイトルの「喧嘩」である。読書会・反省会が終わったのが午後9時半、いい頃合いに酔っていた。上りのJR快速に揺られて安城駅着。ホームに降り立つと、そこで喧嘩が始まった。
 安心してください(笑)。ワシャではないですよ〜。
 快速電車の先頭車両の前(運転席の右前のホーム)で4人の男がもみ合っている。スーツにネクタイの3人は仲間で、しこたま呑んでいるようだ。対するは青いポロに綿パンを履いている。4人とも年齢的には40代から50代といったいいオッサンである。
 喧嘩馴れしているのは青ポロで、小太りのネクタイ男は、ホームの黄色い線の上にすっ転ばされていた。酔って自分で転んだのかもしれない。ワシャが四両目から降りて、現場に差し掛かったときにはもう転んでいたので、よくわからない。
 快速電車はいつまでたっても出発できなかった。もめている位置が位置だけに、運転手が安全を見たのだろう。ちょうど階段の脇だったので、電車から降りて階段を上ぼる乗客たちがジロジロ見ていく。
 ワシャも酔っていた。
「こらぁ!テメーら邪魔なんだよ。喧嘩をするなら別の所でやれ!」
と、言いそうになった。たまたま横に並んでいた女子高校生2人が「なんだか恥ずかしいね」「うん」と短い会話をしたのを耳にした。これがワシャの軽率な行動を抑止してくれた。危うくアホなオッサンと同じレベルまで下がるところだったわい(汗)。