朝鮮三題

 その1
 国連事務局という中立性の高い組織の事務長がなにを口走っているのか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150813-00000030-rcdc-cn&pos=2
 韓国には「国連事務総長」が「世界の大統領」だと思っている輩もいるようだが、残念ながら国連の事務方のトップであるということでしかない。それも初代を除けば中小国から選ばれている。身の程をわきまえれば、事務総長が公の場で「日本は過去の歴史に対する心からの反省に基づく真の和解と協力を通して、より良い未来に進まなければならない」と述べるなど、僭越もはなはだしい。
 事務総長が批判した国は、国連で重要な役割を果たしている。その国の歴史について、公の場で己の出身国の意向だけに沿って「反省」を要求するのは極めて異例である。自分の役割の矩をこえた、職権を利用した悪質な発言と言わざるをえない。
 だけどあの国出身の政治家はやっちゃうんだよね。この人物が次期韓国大統領だとすると、当分、日韓の和解などありえない。まぁそれはそれでいいのだけれど。

 その2
 そうそう、この間、岐阜県立美術館に立ち寄った。たまたま「日韓近代美術家のまなざし『朝鮮』で描く」
http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/
をやっていたので1100円も払って観てきましたぞ。平日ということもあったが、なんといっても夏休み、子供がチラホラいてもよさそうじゃないですか。それが0。展示会そのものもガラガラだった。夏休みの企画展としては大失敗と言っていい。夏休みだからこそ、子供たちを吸引できるわかりやすい美術展にして、子供たちの笑い声が響く美術館にすべきだと思うのだけれど。
 絵の点数はベラボーに多い。藤島武二前田青邨北大路魯山人などの小品が数点お義理に展示してあったが、後の作家はワシャの浅い知識では存じ上げない作家ばかりだった。それに作者紹介のキャプションはあったが、絵に関する解説は皆無であり、テーマが「『朝鮮』に関係のあった」というばかりなので、作家はバラバラ、作品も油絵、風景画、墨絵、茶碗……とバラバラ、関係といっても、描いたものが朝鮮の風景だったり、朝鮮の人々だったりするものはまだわかるが、朝鮮に住んでいた作家とか、朝鮮美術展の審査員だった作家というだけの作品は、なんのつながりがあるのだろうと「?」ばかりが浮かんでしまって、それで作品のキャプションがないから「?」「?」「?」となるわけだ。
 それに210点の作品が飾られる長いコースに途中で休憩する場所がなかった。トイレどころかソファーなどが用意されていない(一か所椅子があったかもしれないが見落とした)。だから5部屋の展示を見終わるまで、歩き詰めだった。座っているのは監視員の人ばかりなりけり。久々に不親切きわまりない展示会であった。これじゃぁ子供たちは寄り付くまい。こういうのを税金の無駄遣いと言う。岐阜県民はしっかりと注視していかないとダメだ。
 それはさておき、描かれている朝鮮の人々である。実に表情がよかった。描いている作家は日本人も多いのだが、その被写体を好意的にとらえていなければ、こんないい表情は描けない。それはどの人物画も共通していた。つまり、この絵が当時の空気を正直に伝えているのではないだろうか。作家たちは朝鮮の人々に優しいまなざしを送っていた。多くの日本人も同様にそうであったろう。
 展示を見終って、美術館の玄関先から見る庭園の景色は見事だった。これは収穫だった。

 その3
 この人の駄目なところは「個人の鳩山由紀夫」ではなく「元総理大臣の鳩山由紀夫」と言ってしまうところ、やってしまうところだろう。「元総理大臣」と言った瞬間に、その馬鹿な総理大臣を選んでしまった日本国民もあなたのアホ面に重ねられてしまう。
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6170514
 土下座するなら自分だけで勝手にしろという話。