間寛平は色男だ

 木曜日のNHKの番組「ごきげん歌謡笑劇団」に、往年の吉本新喜劇で一世を風靡した間寛平がゲストとして登場した。「アヘアヘアヘ」「アメマー」「なめなめくじくじなめくじくじ」など、寛平ちゃんのギャグが炸裂。久々に涙を流して笑わせてもらった。
http://www4.nhk.or.jp/gokigen/38/
 上記のURLをクリックして、下の方にスクロールしていただくと現在の寛平さんのフォトがあります。見ていただくと、吉本新喜劇の時代は、ブ男の代表のような寛平ちゃんだったが、今の年齢の寛平さんは格好いい。スラリとした体躯で細身のジーンズがよく似合う。顔に刻まれた皺も男の年輪を感じさせる。田山花袋が「誰でも顔の中にその人の生涯が顕れて見える」と言っていた。それに、ずいぶん昔だけど「男の顔は履歴書」という映画もあったなぁ。まさに寛平さんの顔には、生き様がそのまま顕れている。
 寛平さんの反対の例もある。年を重ねるたびに醜くなってしまう人である。名前は挙げないけれども、デビューしたころは紅顔の美少年だった。しかし、その後を自堕落に生きてしまった芸能人がみすぼらしい顔に堕ちていく例は、枚挙にいとまがない。
 ワシャも他人事ではない。毅然と顔を上げて生きていかないと、少しでもましな顔になるよう努力しないと、変な顔がさらに変顔になってしまうからね。
 寛平さんの凛々しい顔を見ていて、そんなことを実感した。ワシャの場合は手遅れかもしれないけれど(笑)。

 岩手県矢巾町の中学2年生の自殺が波紋を広げている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150708-00000001-jct-soci
 うどん屋の釜の教育評論家は、「生徒殺人学校」「許し難い事件」「担任の見殺し自殺も同然」「担任ってダメ教師だなあ」「教師は役に立たない」無責任に学校側を責めるばっかり。そこを責めていれば、どこからも苦情はこないと見越しているのだろう。
 寛平さんも「いじめ」に関しては厳しかった。寛平さんの子供がいじめられたとき、寛平さんは学校に乗り込んで、教師に文句をたれるのではなく、当事者の子供を捉まえて、こう言ったそうだ。
「コラ!今度うちの娘をいじめたら承知せんぞ!今度いじめたら、おまえとこの玄関にウンコしてやるからな」
 たいていのいじめっ子は寛平さんの勢いにおののきながら、後半のギャグに笑ってしまい、その後、いじめはなくなったそうだ。教師という緩衝剤をあてにばかりするのではなく当事者の親子が現実と対峙する、そういうことも必要なのではないか。これは今回のケースがどうのこうのということではなく。