不食

 午前4時起床。
 昨日から気になっていたこの話。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150617-00000055-sph-ent
 この人はすごいな。前々からすごい人だと思っていたが、あらためて再認識をした。30日間の「不食」をやり通したのだそうだ。
 記事中には「すがすがしい表情を見せる榎木孝明」とあるが、写真を見ると、やはりげっそりとやつれている。もちろん「万が一に備え、専門家の指導を仰ぎ、都内の研究室に泊り込み、ここから仕事へ。摂取は水のみ……」とある。
 ワシャら一般人の出来ることではない。80キロあった体重が30日で71キロになったという。どちらにしても尋常ではない。
「絶食、断食ではない。食べなくても生きられることを自分の体で科学的に調べてみたかった」
 ホントかいな?
「不思議ですが一度も空腹感はない。心地良い満腹感に満たされているような……」
 そして実験は成功した。
《飽食時代。04年ごろから「不食」本が注目され始めたが、榎木は20代からインド中心に一人旅を続け、飲まず食わずで帰国後、いつも体調が良くなっていることに着目。短期間の「不食」を何度も経験してきた。「食べないと死ぬ、という恐怖感が良くない」。スケジュールを調整し、1か月間の実験を敢行。さまざまな変化が起きた。》という。
 記事にいう04年ごろから注目された「不食」の本というのに、ちょっと記憶がない。それはワシャの記憶力のせいなのかもしれないが、ネットで検索してもその年代の本が引っ掛かってこない。何か出ていたんでしょうね。
 ただ、昨年には出ている。「不食」と言えばこの3人とでも言うべき山田鷹夫(不食研究所代表)、秋山佳胤(弁護士・医学博士)、森美智代(鍼灸院院長)が『食べない人たち』(マキノ出版)を上梓した。過去の「不食本」を調べると、2008年以降だが、この3人がなにかしら関わっていることがわかった。
『食べない人たち』にも、ざっと目を通したが、ちょっと宗教がかっているかなぁ……と思ったものだが、榎木さんの実践を聞くにつけ、なんだか信憑性のようなものも出てくる。
「集中力が増し、本を読むスピードが格段に速くなった。睡眠も深くなり、4時間眠ればすっきり。腰痛も消えた。理由はまだ分からない。でも、眠っていた自浄作用が一斉に目覚めた感覚。運動時も胸式呼吸が腹式に。スタミナが増しました」
と榎木さんは言う。そんなものなのか。
 今朝もネットに第二報が出ている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150617-00000139-sph-ent
 第一報に問い合わせが殺到し、急きょ、会見を開いたのだそうだ。
《この間の排便についても触れ、「食事中の方、すいません。この1か月間に計3回あり4、5日目に宿便と思われる黒い便が。20日目ごろに腸壁と呼ばれるものが出ました。よく腸が動き、オナラが出ます。お風呂でかいだら無臭でした」などと丁寧に説明した。》
 ワシャは胃腸の具合が慢性的によくない。だから、榎木さんのこの発言はうらやましくもあるのだが、とてもじゃないが「不食」などできまへん。それでも「少食」ならチャレンジしてみてもいいか。