ドローンはぶんぶん

 最近の大相撲はおもしろくないので見ていなかったのだが、たまたま昨日はちらっと見ていたんですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150510-00000226-sph-spo
 ううむ、最強の横綱に初日に土がついた。これでがぜんおもしろくなった。

 式秀部屋に爆羅騎(ばらき)という三段目力士がいる。○○山とか○○海とかオーソドックスな四股名が減り、突拍子もないものが増えてきた。チャールズ・ブロンソン主演の映画に「バラキ」というマフィア映画があったので、アメリカ人力士なのかと想像した。けれど違った。埼玉県所沢市出身の伊藤爆羅騎くんの本名を使っていたのだ。それにしても素晴らしい暴走万葉仮名ですな。
 現在、現役の力士はざっと660人、この中で「○○山」は48人「○○海」は21人で、思っていたよりけっこういるじゃん。

 先週末、作家の奥山景布子さんのお話を聴く機会があった。最新の奥山さんの作品はこちら。
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163901626
 その時、奥山さんは興味深い話をいろいろされた中で「このごろの外来語の横溢はいかがなものか」と言っておられたのが印象的だった。
 その例がタイトルの「ドローン」である。「ドローン」というのは「ぶんぶん」という蜂の羽音のことなのだが、「ドローン」ではよく解らない。「どろん」とくれば忍者かなと思ってしまう。だから、奥山家では「ドローン」のことを「ぶんぶん」と呼んでいるのだそうな。
 そういえばこのごろの映画のタイトルも現地語そのままのものが多くて味わいがないでゲスな。
風と共に去りぬ」なんてさり気なくていいじゃあ〜りませんか。原題は「風と一緒に去った」でなんだかイメージがわかない。フランス映画の「人それぞれ」は日本に来て「愛と哀しみのボレロ」になった。ロバート・レッドフォードバーブラ・ストライサンドの「私たちの来た道」は「追憶」になった。
 アルタンホヤグ・イチンノロブは日本に来て逸ノ城になった。関係ないか(笑)。