菅原道真

 9月18日の日記で「怨霊」について触れた。
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20140918
 東の横綱崇徳天皇で、西の横綱菅原道真といったところだろう。
 今日はその菅原道真に関係のある日である。寛平6年というから1120年前のこと。日本史で覚えませんでしたか。「白紙にもどす遣唐使」、はくし=894年って。
 一か月前のことである。遣唐使の発令があった。その大使に菅原道真が任命され、唐に渡ることになった。しかし道真はすでに50歳を超えている。それに学者としての名声は国内随一になっていた。今さら危険を冒して大陸に行く必要がない。まぁいろいろ理由はあったんだけど、道真の強い運動により260年の歴史を刻んだ遣唐使が廃止になった。

 その道真の物語が来月から名古屋御園座に掛かる。「菅原伝授手習鑑」(すがわらでんじゅてならいかがみ)、全九幕からなる大作である。ワシャの手元にある台本でも、240ページになる。おそらく全部を観た人はいないんじゃなかろうか。いやいや、当代きっての見巧者を自負されている岩下尚史先生
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20130423
なら観ているかも(笑)。
 今回の歌舞伎も「車曳」(くるまびき)という一幕だけを切り取る。前後のつながりも何もないのだが、なにしろ役者がそろって見得を切るので派手派手しくて景気がいいので、この幕ばかりがかけられるというもの。
 あ〜楽しみだなぁ。