日本人でよかった

 祖父がよく口にしていた。子供のころは何を言っているのか理解できなかったが、語彙が増え、年齢を重ねるにつれて、じいちゃんの言いたいことが見えてきたわい。
「佞人とはつきあうな」
 佞人とはなんぞや。
「表面は従順にみせかけて内心はねじけてよこしまな人。口先が巧みで心の正しくない人」のことである。
素直で純情なワルシャワとしては、そんな人間が存在することすら思いもよらなかった(嘘です・笑)。でもそういう人は必ずいるんだね。だからじいちゃんは「そういう輩とはなるべくつきあうな」と警告を発していたのだ。
 そうは言っても、社会生活を送るということは、そういうものとも接触せざるをえず、ときには、その毒に中ることもある。そういうこっちゃ。

 北朝鮮なら、機関銃で射殺され燃やされていたところだったなぁ。日本でよかった(ホッ)。独り言ですよ。へんに勘ぐらないように(笑)。
 
 そうそう、1087年前の今日は平安時代の三大格式(律令の施行細則)の「延喜式」が決められた日なんですね。だからなんなのという話なのだが、この延喜式を整備しようとしたのが、昨日の日記に書いた菅原道真と対立をした藤原時平であった。時平は歌舞伎では強烈な悪役なんだけど、きちんと仕事もしている。
 時平、『菅原伝授手習鑑』(すがわらでんじゅてならいかがみ)や『時平の七笑』(しへいのななわらい)などに登場をする。佞人と言っていい。