歴史に見る

 今回の徳洲会事件
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131203-00000897-yom-soci
の一連の流れを見ていると、戦国末の豊臣家の衰亡を思い浮かべてしまう。
 一世を覆う英雄秀吉に連座して栄華を極めていた一族が、秀吉の死後さしたる間をおかずに瓦解していったことは史実としてあまりにも有名だ。
 徳田虎雄という不世出の経営者のグリップが弱まったときから、徳田家の没落が始まった……そう見えませんか。
 徳洲会自体は、多少のダメージを受けつつも存続するだろう。それは、やはり組織の中に虎雄氏一派に見切りをつけて、生き残りを図るグループがいるからである。機を見るに敏な連中、秀吉のブレーンで言えば、黒田長政浅野長政藤堂高虎などは、どの時代にもいる。

 もう一つ、支那中国の防空識別圏設定の件である。これが日露戦争の前夜を彷彿とさせる。巨大な帝国の南下(東進)に対して、英米が背後から日本をそそのかす。
http://image.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=%E6%97%A5%E9%9C%B2%E6%88%A6%E4%BA%89+%E9%A2%A8%E5%88%BA%E7%94%BB#mode%3Ddetail%26index%3D0%26st%3D0
(一番最初の風刺画、左の一番上がそれです)
 政治・外交に長けた大国にじりじりと追い詰められていく純真な少年国家。そんなイメージが湧いてくる。
 今回も、アメリカは日本を支えているようで、民間航空会社には支那中国にフライト計画の事前提出を黙認してしまった。はっきり言って二枚舌である。ここを踏みとどまって日米が連動してくれなければ、流れは支那中国に移ってしまう。
 結局、バイデンもイギリス海軍の参謀長も、日本に来た時には調子がいいが、はたして巨大帝国と対峙したときにどれほどの支援をしてくれることか。