白髪三千丈

 1953年の李承晩政権時代に作成された「三・一運動被害者名簿」「日本関東大震災被害者名簿」「日本帝国主義時代に強制徴兵された人の名簿」が公開された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131120-00000010-xinhua-cn
「これらの資料は日本が帝国主義時代に行った悪行を改めて証明するもの」と韓国外交部は息巻いている。
 例えば「日本関東大震災被害者名簿」について言えば、290人の氏名、年齢、本籍のほか、「日本憲兵に銃殺された」などと殺害状況が記されているそうだ。でもね、今まで韓国は6000人と言ってきたので、ずいぶん少なくなった観はぬぐえない。
 このため韓国外交部も「具体的な内容について確認してから検討したい」と歯切れが悪い。

 それにしても関東大震災から90年が経過している。ワシャの世代から数えても、曽祖父の時代である。ましてや、今の若者たちからいえば、そのまた上のヒーヒー爺ちゃんの話で、もう歴史の中の話と言ってもいいだろう。そのことでことさらに日本を責めたてて、若者たちが収めた税の中から賠償金を奪っていこうとする。これが正しいことなのかどうか。

 以前にも引かせていただいたが、もう一度、曽野綾子さんの言葉をかみしめたい。
「そもそもほぼ七十年近くも前になることを持ち出して、その非をなじるとか、金銭的補償を要求するとかいうことは、もしこれが個人の行為だったらまともな人間のすることではない」
 70年どころではない。90年である。