午前5時半現在、2013参院選の結果の載った新聞は届いていない。いつもなら4時過ぎには手元にあるのだが、ぎりぎりまで編集作業がかかったのだろうが、この状況を見れば、すでに新聞という媒体がその使命を終えたということだ。
ならばネットで最新の状況を見てみよう。
http://senkyo.mainichi.jp/2013san/
ほう、宮城で岡崎トミ子(民主)が落選したか。国会を休んで韓国に行き、日本国旗を踏みつけにしたとんでもない参議院議員はこれで消える。金美麗さんの言われる「国旗国歌を大切にしない国民はだめになる」のまさに典型のような女だった。かといってバリバリの左翼かというと、大臣に祭り上げられた途端に、位打ちあって官僚にいいように使われていた。もともと覚悟のない人物だっただけに、国家にとって有害な存在でしかない。宮城県民は正しい選択をした。
愛知は予定どおり。自民・民主・みんな。薬師寺が共産党を抑えてよくがんばった。愛知万博大好きオバサンの谷岡郁子は落選した。これでようやく愛知県も静かになる。
徳島民主は、仙谷由人を選対本部長にして奮闘したが、自民党にWスコアをつけられて大敗北。仙谷の神通力が通用しなくなったことはまことにめでたい。徳島どころか、民主の大敗北は仙谷の責任に帰するところが大きいことを自覚し、政治からこの際、退場することを願う。
風前の灯の社民党は、完全に消えてなくなるかと思っていたが、辛うじて比例で又市征治が滑りこんだ。土井たか子の亡霊が首の皮一枚の残した格好になった。
維新は、中山恭子が当選した。良かった。こういったモノのいい愛国者を一人でも多く国会議員にしなければならない。同じ税金を使うにしても、人格、見識、度量において岡崎トミ子には、大きく水を空けている。
維新とみんなは兄弟げんかをしている場合ではなかった。とにかく一緒になるべきだった。小異を捨てて大同につく、ここでこの2政党がくっついていれば、もう少し自民党を苦しめることができたろうに。渡辺喜美が肝の小ささが災いした。
民主批判票の受け皿がなかったというところもあったろう。しかし、政権与党に偏り過ぎの観は否めない。
このところの選挙は、大きくぶれる。この傾向ははっきりいってよろしくない。有権者がムードに流されていることの証左に他ならないからである。自民圧勝であるが、投票所に足を運んだ人のどれだけが政界のパワーバランスが及ぼす日本の未来に思いを馳せていただろうか。小泉旋風に乗じて、政権交代の風に乗って、また今回はアベノミクスに踊らされて、「ポー」としたまま投票していないだろうか。
投票率は、戦後3番目の低さである。52.61%というから、半分の有権者が権利を放棄した。このことも大きな問題である。
一昨日の日記にも書いたように、北朝鮮のように投票率が郄ければいいというものではないが、それにしても半分の有権者が政治に興味を失っていることは危険だ。この人たちが動けば、もう少し政界地図が変わっていたろうに。
かつて北陸の森トドがこんなことを言った。「みんな寝ていてくれればいい……」浮動票が動かなければ安泰だと言っているのだ。今回はまさに森トドの言うとおりになった。それでいいのか。
これで両院とも自民・公明の与党が単独で過半数を制した。諸案件がスピーディに進むことは間違いないが、本当にそれでいいのだろうか。
「民主主義は手間がかかる」ものなのである。利害の多様性があってこそ、熟議が可能となる。
鳩山、菅と続いた民主は不甲斐なかった。それに比べればこの半年間の自民は謙虚で誠実だった。この状況が今後も継続していくならば、大いに期待ができると思うが、国民のレベル以上の政権はできない。その点が不安だし、ポピュリズムがきわめて危険であるということも忘れてはならない。
他人にとやかく言っても仕方がないわさ。ワシャはせっせと己がリテラシーを磨くことにしよう。そんなことを再決意した参院選であった。