浜岡かさ上げ

 朝日新聞のニュース、写真はいまいち。
http://www.asahi.com/national/update/1220/TKY201212200379.html
 毎日新聞のこの写真の方がいい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121220-00000021-mai-soci.view-000
 左手に浜岡原子力発電所がある。その海側に右下から左上に向かって防波壁が伸びていく。その防波壁の外側は洋洋たる遠州灘。水平線は靄っているのかはっきりとわからないが、その先はアメリカまで続く大海原、太平洋なのである。
 どうだろう。地平線が見えないほうがその広さが実感できるかもしれない。しかしそれでも、視認している範囲の海原は日本列島に張り付いた遠州灘でしかない。そんなものと比較にならない水が太平洋を形成しているのだ。
 そう考えると、この防波壁のはかない姿はいかばかりであろうか。こんなチンケなものを4m積み増しして21mにしたって、どれほどの効果があるのだろう。大自然の大きさをもう少し認識をしたほうがいい。残念ながら微力な人間では到底対抗できるものではない。むしろ自然を征服するのではなく、自然の中で生きていく日本人本来の立ち姿を取り戻したほうがいいと思う。