歴史は繰り返す

 支那中国は、海軍が25日までに空母「遼寧」で艦載機「殲15」の着艦試験を行い、成功したと伝えている。それにしても「殲」などという下品な漢字を使うセンスの悪さはいかばかりであろうか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121125-00000552-san-int
 上記は産経新聞の記事。下記は人民日報。
http://j.people.com.cn/94638/205938/8032960.html
 写真の「殲15」をご覧いただきたい。そしてその次に以下をご覧あれ。
http://www.youtube.com/watch?v=l-q-TbZ61EE
 米海軍の空母ジョージ・ワシントン自衛隊との合同の離発着訓練が行われた。そのときの映像である(広告はスキップしてね)。
 よく見ていただきたい。航空機の汚れに大きな違いがあることがわかるだろうか。
「殲15」の折りたたまれた主翼や胴体の汚さは尋常ではない。離発着訓練でこれほど汚れるものではないだろう。泥田にでももぐったような汚れ方である。
 日米が使っているFA18戦闘攻撃機と比べると、その差は歴然だ。FA18は手入れが行き届いている。離発着しているのは星のマークが薄く見えるのでアメリカの機体だろう。これでも十分にきれいなのだが、それが日本の機体であれば、さらにきめ細かく磨きこまれているはずだ。物に魂が憑き、武器に神が宿る日本ならではの彫琢が施されていることは想像に難くない。

 明治24年、世界最強の戦艦を購入した清帝国は「親善のため」と称し、当時、世界レベルで最強艦の定遠鎮遠以下6隻をもって横浜港に入ってきた。もちろん外交上の威圧であることは間違いない。
 確かに港に浮かんでいる日本の軍艦は、清帝国の艦隊と比較すると実にみすぼらしいものだった。ただ、定遠に乗船した国会議員は「乗組員の士気は旺盛とはいえない」と証言している。そう、兵の質が違うのである。
 その結果が、日清戦争如実に現われた。汚れた「殲」を見る限り、彼の国の質は120年前と変わっていない。案外、歴史は繰り返していくものではないだろうか。

 昨日、大きな仕事が一つ終わった。友だちにつきあってもらってささやかな打ち上げをした。ジャズの流れる居酒屋で、寒ボラの刺身が美味かったなぁ。晩秋の風の強い夜だった。こういう夜は熱燗が似合う。ゆったりとした時間の中で、ほろほろと酔いが巡っていくのがよくわかる。楽しい時間と酒に癒され、店を出るころには、いつのまにか日中の疲れが消えていた。