阿呆たちといい歌姫

 コラムニストの勝谷誠彦さんが、そのメルマガでロンドンオリンピックの開会式に関してこんなことを言っていた。
《NHKの中継はもうすこし教養のある人を一人入れた方がいい。原稿があることには対応できるが、サプライズで出て来る演出にはずっと沈黙を守ったまま。イギリスの歴史や文化をちゃんと理解していれば、もっと喋ることができるでしょう。》
 テレビでは、各国の首脳を次々と映し出していくのだが、NHKの武田真一アナと廣瀬智美アナは本当に沈黙を続けた。「炎のランナー」を演奏するロンドンフィルにミスター・ビーンローワン・アトキンソン)が紛れこんでいるにも関わらず、なんのコメントも出さない。
「あら?ミスター・ビーンじゃないですか?」
くらいは言えよ。
 もちろんミスター・ビーンはいろいろな笑いを仕掛けてくる。それを両アナは無視するかのごとく一言も発しない。もしかして、ミスター・ビーンを知らなかったりして。
 各国の首脳を含めて取材があまい。それに教養がないので、臨機応変にサプライズに両アナは対応できなかった。NHKも人材が払底しているんだね。久々に面白みのないオリンピック開会式の解説だった。4年ぶりくらいかな。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120728-00000039-mai-pol
 この二人では心もとない。どちらをとってもパホーマンスの域を出ないのだ。「尾張名古屋共和国」って、ミャーミャーさんの言っていることは中学生レベルの発想でしかない。付き合わされている尾張地域の首長たちは辟易としているのが解らないところが、ミャーミャーさんの病の重篤なところだ。
 一方のチンさんも危うい。瓦礫受け入れでつまづいて、そこから方向転換ができないまま迷走状態に入り込んでいる。元々奥行きのない人だったが、三河の首長たちも往生している。愛知県もこの程度の政治家しかいただけないところに悲劇がある。東京、大阪には、まだまだ水を空けられると思う。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120728-00000007-mai-soci
 まだ、こんなことをやっているのか。謝罪するならするで膿は一気に出し切る!そうすることが一番回復が早いのだ。チビチビ小出しにしているから傷口が腐ってしまう。そこのところが解らないっていうのは真性のバカでっせ。大津市リスク管理教育をしていないのだろうか。この時代には必須の科目だと思うのだが……。

 阿呆ばかりを並べてしまったが、まともな人もいる。宇多田ヒカルである。「週刊新潮」7月26日号に、宇多田ヒカルがツイートした文章が載っている。
「パンダさんを 中国にかえして レンタル料を日本のクマさんたちの 研究と保護に やくだてるよ ふふ」
 素晴らしい。正論である。前述の2人の「政治で目立ちたがり屋さん」よりもはるかにモノのいい発言をしている。宇多田ヒカルに知事になってもらいたいくらいである。
 そもそも、ワシャはパンダなる動物が好きではない。目の周りの黒い部分が、頭蓋の眼窩のように見えて、不気味なのだ。図体もでかく、動きものろい。こんなののどこがいいのかとずっと思っていた。パンダに年間8000万円もレンタル料を払うなら、日本のヒグマやツキノワグマの保護に金を回せと言いたい。